第329話 味方の時間 ページ33
カルマside
『…わからない。けど…誰も知らない遠い所で、1人で生きていこうと思ってる。それなら、誰にも迷惑をかけなくて済むし…』
業「本トに…それでいいの？」
自然とAを抱きしめる腕に力が入る。
業「前に言ったよね？ 俺はAの全てを受け止めたいって。それは今も変わらないし、これからだって変わらない」
『…そんなの…無理だよ。いくらカルマでも、こんな私の全てを受け止めるなんて…』
業「俺ならできる」
『…え？』
業「俺を誰だと思ってんの？」
Aの肩に顔をうずめるようにして、さらにAに密着する。
業「お願いだから…俺から離れていかないでよ。Aにはずっと…俺の側にいて欲しい」
『…またナイフを向けられるかもしれないよ？』
業「…いいよ、それくらい。俺はAも"りんごちゃん"も、1人のAとして愛してる」
『……バカ…』
業「バカはAでしょ。いい加減、俺の気持ちが正真正銘の"本物"だって事くらい、学習しなよ」
『…私が…バカ？』
業「知らないの？ 先にバカって言った方がバカなんだよ？」
俺はそこで言葉を切って、小さく深呼吸をした。
業「俺がこれまでAに伝えてきた言葉は、どれも生半可な気持ちで言ったんじゃない」
『…カルマ…』
業「これから先、例え何があっても…俺だけは、絶対にAの"味方"だよ。あの時、Aが俺の味方をしてくれたようにね」
『…ッ……ありがとう…本トに、ありがとう…』
必死に涙をこらえているAの頬に、触れるだけのキスをする。
業「愛してるよ、A。だから…もうどこにも行かないで」
Aが小さく頷いて、流れてしまった涙を手の甲で拭う。
業「そんな拭き方したら、目が腫れちゃうでしょ。ほら…こっち向いて」
俺の方に顔を向けたAの頬にそっと手を添えて…親指でAの涙を拭いながら、俺はAにキスをした。
俺等なら…きっと大丈夫。
Aの心の傷を俺に癒せるかどうか、俺の歪んだ愛がいつかAを壊してしまうんじゃないか、少し前までは、そんな事を気にしてたけど…
今の俺等なら、必ず乗り越えられる。
そんな気がする。
『…ねぇ、カルマ…』
業「ん？」
Aは俺の名前を呼んだ後、身体の向きをくるっと変えて、俺の首に腕を回して抱きついてきた。
『…愛してる』
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みあ(プロフ) - ちぃさん» お待たせしました！ 続編、ついに公開しました！(といっても、今はまだ設定しか載せてないです、すみません…) また読んでいてついニヤけてしまうような面白いお話を書けるよう頑張りますので、これからも応援よろしくお願い致します！ (2016年6月14日 0時) (
レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - リナさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。続編、やっとできました！ まだ設定しか載せてないんですけど、これから続きのお話も完成次第載せていくので、良かったらまた読みに来て下さい！ お待ちしてます！ (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - 矢澤ありすさん» お久しぶりです、みあです。これは事後報告になるのですが、小説の説明文に矢澤ありすさんの作品のURLを勝手ながら貼らせていただきました。理由はイラストと一緒に書かれていた文章が読んでいてとても嬉しかったからです。報告が遅くなり、申し訳ありません。 (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - salomeさん» ずっと返信ができてなくて申し訳ありません。お名前変わったんですね！ これからも宜しくお願い致します。まずは7のコメントを全てチェックして返信した後に0の方のコメントもチェックしにいきますね！ (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - ひよこリュナさん» ご無沙汰しております、みあです！ つい数分前についに続編を公開しましたので、この場を借りてご報告させていただきます！ まだ設定しか載せてませんが、是非8の方もよろしくお願い致します！ (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みあ
| 作成日時：2016年4月11日 0時
