【赤羽業】赤髪くんの味方をしたら、E組に落とされた。7

第326話 早起きの時間 ページ30

カルマside



俺は今日、Aと一緒に学校に行こうと思って、Aを家まで迎えに行った。


けど、俺がAん家に着いた時には、Aはもう家にいなくて…


業「ねぇ、律。Aが家にいないんだけど」


律「おはようございます、カルマさん。Aさんでしたら、既に学校に到着されてますよ」


業「え、もう？」


俺、今日はだいぶ早起きしたんだけどなぁ…


律「Aさんは本日、いつもより2時間ほど早く家を出られたみたいです」


業「早…」









渚「あれ？ 珍しいね、カルマくんがこんなに早く来るなんて。どうしたの？」


業「んー？ ちょっとね」


俺がそう言うと、渚くんが不思議そうに首を傾げた。


業「渚くん、Aが今どこにいるか知らない？ 教室にはいないみたいなんだけど…」


渚「朝比奈さんなら、今日はまだ来てないよ」


律によると、Aは学校には来てるるけど、教室にはまだ来ていないらしい。


奥田「ここに来る途中で、何かあったんでしょうか？」


杉野「2時間も早く家を出たって事は…また裏山で訓練でもしてるんじゃねーの？」


茅野「そういえば、前にも烏間先生と早朝訓練してた事あったよね」


杉野「意外だよなぁ。授業はしょっちゅうサボってるのに」


Aは基本的に、自分から授業をサボらない。


いつも俺が勝手にAを巻き込んでるだけ。


渚くんはそれをわかっているからか、杉野の発言に対して苦笑いを返していた。


こんな朝早くから訓練ねぇ…


ま、Aならありえるか。


そう思った俺は、そのまま渚くん達とどうでもいい話をしながら、Aが来るのを待った。





HRまで、あと数分。


Aはまだ、教室に来ていない。


茅野「Aちゃん…遅いね」


杉野「もう殺せんせー来ちまうぞ。まさか、本トに何かあったんじゃ…」


渚「うーん…どうだろ。カルマくんはどう思う？」


業「そうだねぇ…ん？」


俺等がそんな話をしてると、Aが時間ギリギリで教室に入ってきた。


奥田「Aさん、なんだか具合が悪そうですね…」


奥田さんの言う通り、Aはかなり具合が悪そうだった。


顔が青ざめていて、目が少し虚ろになっている。


とても訓練で疲れただけとは思えない。


Aは磯貝の顔を見るなり、なぜかひどく怯えたような顔をして、教室を飛び出して行った。


磯貝がすぐにAの後を追う。









渚「朝比奈さん、急にどうしたんだろう…」

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