第319話 ひと泡の時間 ページ23
磯貝side
死神「せっかく手間が省けると思ったのに…彼女もここまでだったか」
やれやれ…と、死神が小さくため息をつく。
磯貝「よくも、Aを…」
死神「…さて、急ぐか。今からここに水を流す」
どうやらここは放水路で、死神は上の操作室から指示を出し、放出される毎秒200tの水圧と檻で、殺せんせーをところてん状にバラバラにするつもりらしい。
俺等ごと溺死させる暗殺計画…
それに激怒した烏間先生が、死神を止めようと立ちはだかる。
が、標的の暗殺を優先した死神は、烏間先生を無視してさっさと操作室へと向かってしまった。
烏間先生がすぐに後を追い、死神からなんらかの指示を受けたビッチ先生が、その烏間先生の後を追う。
ビッチ先生が去った後、俺等はこの状況に途方に暮れていた。
磯貝「死神は俺等を一蹴し、ビッチ先生を容易く引き抜き、殺せんせーをあっさりと捕らえ…Aを言葉巧みに騙して人格を変えてみせた」
片岡「いくら烏間先生が人間離れしてるとはいえ、たった1人で死神に敵うはずが…」
岡野「牢屋に捕らわれた私達じゃ、なんの助けにもならないし…」
前原「もし仮にここから出られたとしても、俺等じゃ弱すぎて話になンねーよ」
殺「では君達はどうしますか? 弱いなら弱いなりの戦法がある。いつもやってる暗殺の発想で戦うんです」
岡島「…つってもなぁ、この状態でどーやって…」
弱者の、戦法…
磯貝「自分の一番得意な一撃を、相手の体勢が整う前に叩き込む…」
前原「…え?」
磯貝「ああ…わかばパークで渚がそんな事を言ってたのを思い出したんだ」
三村「そうか…全部が上手くいけばの話だけど、できるかも。"死神"にひと泡吹かす事」
岡野「烏間先生…大丈夫かな?」
前原「さぁ…」
殺せんせーの持っているトランシーバーは調子が悪いのか、さっきから何も聞こえない。
そんなトランシーバーから突如聞こえてきたのは…凄まじい爆発音。
ようやく繋がった烏間先生からの情報によると、ビッチ先生が瓦礫の下敷きになっているらしい。
おそらく死神は、ビッチ先生を捨て石に使ったんだ。
わざわざ引き抜いておきながら、こうもあっさり裏切るなんて…
ビッチ先生に構わず死神を追おうとする烏間先生を、倉橋が説得する。
倉橋「ビッチ先生はさ、大人になる途中で…大人のカケラをいくつか拾い忘れたんだよ。だから、助けてあげて、烏間先生」
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みあ(プロフ) - ちぃさん» お待たせしました! 続編、ついに公開しました!(といっても、今はまだ設定しか載せてないです、すみません…) また読んでいてついニヤけてしまうような面白いお話を書けるよう頑張りますので、これからも応援よろしくお願い致します! (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - リナさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。続編、やっとできました! まだ設定しか載せてないんですけど、これから続きのお話も完成次第載せていくので、良かったらまた読みに来て下さい! お待ちしてます! (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - 矢澤ありすさん» お久しぶりです、みあです。これは事後報告になるのですが、小説の説明文に矢澤ありすさんの作品のURLを勝手ながら貼らせていただきました。理由はイラストと一緒に書かれていた文章が読んでいてとても嬉しかったからです。報告が遅くなり、申し訳ありません。 (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - salomeさん» ずっと返信ができてなくて申し訳ありません。お名前変わったんですね! これからも宜しくお願い致します。まずは7のコメントを全てチェックして返信した後に0の方のコメントもチェックしにいきますね! (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - ひよこリュナさん» ご無沙汰しております、みあです! つい数分前についに続編を公開しましたので、この場を借りてご報告させていただきます! まだ設定しか載せてませんが、是非8の方もよろしくお願い致します! (2016年6月14日 0時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みあ | 作成日時:2016年4月11日 0時