第27話 瞳の時間 3時間目 ページ28
カルマside
俺はあの後、そのまま帰るつもりで山道を降りていた。
けど、渚くんに殺せんせーの事でちょっと聞きたい事あるし、学校が終わって駅に来るまで…どっかで時間でも潰そうかな？
俺がそんな事を考えていると…突然、Aに呼び止められた。
『…カルマくん…待って…』
かなり走ったのか、息を切らしてぐったりとしている。
業「A？ なんでここに？」
『…私も…テスト…早く終わったから…』
そう言ってAが顔を上げた瞬間、俺は…その"目"に釘付けになった。
業「A…その目、どうしたの？」
『…ここでは…ちょっと…』
業「じゃあ、またあのカフェにでも行こっか。そこでゆっくり話そ」
『…うん』
カフェに着いて、とりあえずコーヒーを頼む。
席は店内の一番奥にしてもらった。
改めてAの目を見ると…その瞳はすごく綺麗な色をしていた。
今までAの瞳は、俺と同じ様な色をしていると思ってたから、尚更。
Aによると、どうやらカラコンでずっと隠してたらしい。
理由を聞くと、Aの表情が曇った。
業「無理に話さなくてもいいよ」
『…ありがとう。いつか…ちゃんと話すよ』
そう言ってAは微笑んだ。
けど、その笑顔はどこか切なくて…儚ささえ感じた。
業「ねぇ、A。Aはさ…俺に嘘つける？」
『…え？』
Aがキョトンとしている。
予想外の質問だったんだろう。
Aはしばらく黙って考えてから…
『…私は…カルマくんには、嘘をつけない』
そう答えた。
業「それは…なんで？」
『…君には嘘をついても見破られそうだし…それに、君にだけは…嘘をつきたくない』
業「…ありがと。それが聞けて良かった」
『…ん？ どういう事？』
業「んー？ こっちの話？」
『…なんだそれ』
業「あ。そろっと下校の時間だよね。俺、渚くんにちょっと聞きたい事あってさ。Aも一緒に来る？」
『…うん、私も行く。あと…コーヒーご馳走様』
業「どういたしまして。じゃあ、行こっか♪」
Aが俺に完全に心を開いてくれるようになるには…まだまだ時間がかかりそうだね。
でも、俺は開いてみせるよ。
例えどんな手を使っても。
俺がこれから先どうなっても…Aは誰にも渡したくない。
なぜかそう思った。
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みあ(プロフ) - さーやさん» コメントありがとうございます！占ツクご無沙汰状態だったので、コメント貰えて嬉しいです！ 夢主ちゃんと誕生日が一緒ということは…私とも誕生日が一緒ですね！わーい＼(^o^)／ 長編なので読むの大変だと思いますが、良かったら是非最後までお読み下さいませ…！ (2019年7月28日 13時) (
レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - 夢主ちゃんと誕生日一緒です、、、 (2019年7月26日 22時) (レス) id: 1e39d637ec (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - みすずさん» コメントありがとうございます！ 読みやすさは私がお話を書く上で重視しているポイントなので、コメントを読んでいてすごく嬉しかったです！ これからも読者の方に愛されるお話、何より自分が満足のできるお話が書けるよう頑張っていくので、応援よろしくお願いします！ (2018年2月4日 13時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
みすず - この作品大好きです！おもしろいし、何よりすごく読みやすいです！(すぐに読むのを諦めるので…)これからも頑張ってください！！ 長文失礼しました！ (2018年1月29日 21時) (レス) id: 32ee314352 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - キャンディットさん» な、なんと…！ ついに追いついてしまわれましたか(笑) これは本腰入れて執筆に専念しないといけませんね。作品を読んでもらえただけでもすごく嬉しいのに、こんな風に評価までしてもらえて本当に嬉しいです！ きちんと時間を作って更新がんばります！ (2017年8月23日 22時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みあ
| 作成日時：2015年6月25日 17時
