ラスボス:51 ページ10
ーー
4歳になった時、体が黒くなったと思えば炎みたいに揺らめいて、肩から手が分離した…
足も手も、指が少なくなって、その分テレビで見たモンスターの爪みたいに鋭くなった…角が生えた…
口がドンドン大きく裂けていった…
そうして歯も鋭くなって牙になった頃には…
僕は、親から捨てられていた
いや、両親は二人して海外に行き、僕の世話は業者を呼びその人に任せっきりになった…が正しい
雇われていたその人も、僕とはなるべく話さないよう、目も合わさないようにしていたけれど…
見た目が怖いのは、僕の個性によるものだから…
努力して、怖くないよと教えられるように練習しよう
そう思って、笑顔の練習を始めた
鏡に向かって口角をあげる
でもそうして見えるのは、絵本で見た魔王みたいな怖い顔だった
自分の笑顔で泣くなんて機会は、そうそう無いだろう
それでも練習した、頑張って、勉強も、運動も…
人がお願いしたらそれに応えられる位に…頑張って…
誰かに、認めて欲しくて…
ただひたすらに、がむしゃらに…でも
〜〜
「うぁぁあん！！！こわいよぉぉお！！」
「ちょっと貴方！ウチの子いじめないで！！」
『ぼ、僕は…ただ、転んだその子に大丈夫？って…』
「近寄らないで！！」
『っ！』
〜〜
ーーーーーーーーーーーーーーーー
どうやったって、僕は怖がられて…
ーーーーーーーーーーーーーーーー
〜〜
「きゃぁぁああ！！ヴィ、
『ち、違っ！！』
「誰か通報しろ！！ヒーロー呼べ！！」
『ま、待って…！！』
「…で？君、なんで敵じゃないならハッキリそう言わなかったの？」
『言って、も…通じなくて……』
「そんな態度だから、疑われるんじゃないの？」
『え…』
「そもそも君、見た目がねぇ…」
『……』
〜〜
ーーーーーーーーーーーーーー
誰にも、認めてもらえなくて…
ーーーーーーーーーーーーーー
〜〜
「ね、ねぇ…隣のクラスのさ…真景部…だっけ？」
「めっちゃ怖いよね！？喋らないしさぁ…」
「影でやっぱ敵みたいな事してるんじゃないの？」
「ああいう奴がいると我が校の品位が…」
『……』
〜〜
いつしか僕は、人と話すのが苦手になった
人と話す事に、接する事に恐怖を覚え始めた
本当は、誰かと…話したくて…
友達になりたくて、仕方なかったクセに…
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牙夢(プロフ) - 闇夜に生きる化物とメリオダスさん» コメントありがとうございます！！そう思って頂けると作者冥利に尽きますw (2017年9月17日 2時) (
レス) id: d76a1d7e1c (このIDを非表示/違反報告)
闇夜に生きる化物とメリオダス - この子癒しだわw (2017年9月17日 1時) (レス) id: 866b9f0c0d (このIDを非表示/違反報告)
牙夢(プロフ) - 闇夜に生きる化物とメリオダスさん» コメントありがとうございます！！可愛い…ですよ…！！w (2017年9月16日 11時) (レス) id: d76a1d7e1c (このIDを非表示/違反報告)
闇夜に生きる化物とメリオダス - 可愛い...だと.....!? (2017年9月16日 11時) (レス) id: 866b9f0c0d (このIDを非表示/違反報告)
牙夢(プロフ) - テリチキと麻婆豆腐は素晴らしい。さん» わざわざご指摘ありがとうございます！！修正しておきます！これからも頑張ります (2017年9月14日 12時) (レス) id: d76a1d7e1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牙夢 | 作成日時：2017年9月9日 17時
