ラスボス:73 ページ32
ーー
その後の昼休み…穂西は一人、あまり人が来ない木の下で昼食を食べようとしていた
『…』
食欲らしい食欲も湧かない…手に握られたおにぎりをただジッと見るしか出来ない…すると
耳郎「食べないと午後、もたないよ？」
『耳郎…さん……』
耳郎「あんた体大きいんだからさ…ここ、ウチも座っていい？」
ハッキリ断る理由もないので、穂西は了承して少し横にズレる事にした
隣に腰を下ろした耳郎に穂西は言った
『その…朝、の…控え室での事…ごめんね？無神経というか、デリカシーなかった』
耳郎「別にもう気にしてないよ」
耳郎「それより、本戦出場おめでとう、やるじゃん」
『…ありがとう、でも…運が良かっただけだよ』
障害物競走は、偶々飛べる自分に有利で
騎馬戦は、偶々穂西には個性が効かないが協力な個性を持った心操が組んでくれたからだ
『…それに、僕は……最低だ』
大きい身体に似つかわしくもない膝を抱えた状態で、穂西は下を向きながら言った
『自分のエゴで…友達を、傷つけた…』
先程の尾白が目に浮かぶ、きっと彼はこのまま棄権するのだろう
3回しかないチャンスを…自分は踏みにじってしまったのだと穂西はただ虚しかった
耳郎「…はぁ、あんたさ…」
そのまま尾白の意思も踏みにじる気？
ため息混じりに耳郎が唱えた言葉に穂西は驚いた
『え？み、見てたの…？』
穂西は友達、としか言っていない
それでも尾白と分かるという事は耳郎は穂西が責任を感じている人物を知っているという事だろう
耳郎「まぁね、ついでにいえばヤオモモとのやり取りも…ホント、あんた個性に似合わずお人好しだよね」
『……』
耳郎「もう一回言うけど…例えばここであんたまで責任感じて棄権するのはさ？」
耳郎「尾白の思い、踏みにじる事にはならないの？」
『…なる』
…でも、自分の個性のおかげで偶々相手の個性が通じなかっただけ
そんな運任せな事で本戦に言っていいのか…
その事が、穂西には分からない
そんな穂西を見て、耳郎は言った
耳郎「…大丈夫、運なんかじゃないよ」
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牙夢(プロフ) - 闇夜に生きる化物とメリオダスさん» コメントありがとうございます！！そう思って頂けると作者冥利に尽きますw (2017年9月17日 2時) (
レス) id: d76a1d7e1c (このIDを非表示/違反報告)
闇夜に生きる化物とメリオダス - この子癒しだわw (2017年9月17日 1時) (レス) id: 866b9f0c0d (このIDを非表示/違反報告)
牙夢(プロフ) - 闇夜に生きる化物とメリオダスさん» コメントありがとうございます！！可愛い…ですよ…！！w (2017年9月16日 11時) (レス) id: d76a1d7e1c (このIDを非表示/違反報告)
闇夜に生きる化物とメリオダス - 可愛い...だと.....!? (2017年9月16日 11時) (レス) id: 866b9f0c0d (このIDを非表示/違反報告)
牙夢(プロフ) - テリチキと麻婆豆腐は素晴らしい。さん» わざわざご指摘ありがとうございます！！修正しておきます！これからも頑張ります (2017年9月14日 12時) (レス) id: d76a1d7e1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牙夢 | 作成日時：2017年9月9日 17時
