【ヒロアカ】ラスボスだけど敵じゃないよ！【男主】

ラスボス:26 ページ29

ーー


更に話を聞けばなんと、彼の兄はあのターボヒーローと呼ばれるあのインゲニウムらしい


『(ターボヒーロー、インゲニウム！！東京に事務所を構え、65人もの相棒を雇ってる大人気ヒーロー！！そんなすごい人の身内がこんなところに…！確かに、インゲニウムと飯田君個性が似てる！やっぱり兄弟だからかなぁ…！)』


規律を重んじ人を導く愛すべきヒーロー、そんな彼に憧れて、飯田はヒーローを目指したらしい


『…そっかぁ』


ふと、穂西は口を開いた


『飯田にとってのインゲニウムは、僕にとってのシンリンカムイなんだね』


そう穂西が零せば、飯田と麗日が首を傾げる


緑谷「シンリンカムイ！！人気急上昇している若手実力派…！そういえば真景部君ファンだって言ってたもんね！！」


『うん、元々彼の半生のドキュメンタリーをテレビで見て興味はあったんだ』


そうして穂西が思い出すのはあの時の事…

自分の周りを取り囲むようにいた
世間一般でいう敵(ヴィラン)とは違う…

穂西自身にとっての…敵(てき)


『でも、ある時…本当に偶然に会う事があったんだけど…その時、言われたんだ』


それを、彼は打ち破って、手を差し伸べてくれた


『僕の個性は、僕は…ちゃんとヒーロー向きだって』


心が、アレ程救われた日は初めてだった…

少し目を細めて、まるで懐かしむように…

そして嬉しそうに頰を緩めている彼の顔は、自然な方の笑顔を浮かべていた


『…はっ！ご、ごめんね…急にベラベラと……！』


急にいつもの気恥ずかしさがこみ上げいつもの態度に戻ってしまう穂西、しかしそれを3人は大して気にしない様子で言ってくれた


麗日「ううん！素敵な話だね！！真景部君、好きな事だとたくさんお話出来るんだ！！」


飯田「君がヒーローを目指すキッカケに触れる事が出来てぼ…俺は嬉しいぞ！」


緑谷「…嬉しいよね、君はヒーローになれるよって、憧れに言われるのってさ」


『…うん…！…ありがとう！』


和やかな雰囲気が4人の間に流れる

…しかしそれを
まるで高いところから物を落として砕くかのように…


ウゥーー！！！


いきなり大音量で警報音が食堂に鳴り響いた

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