Frog…10 ページ12
響香side
ウチの幼馴染の一人に、八土久華笑っていう子がいる
小学校の頃にあの子から話しかけてもらってから、ずっと一緒…
明るいというか、騒がしいというか…
どこからそんなに元気が出るの？と思わずにはいられない子だった
そんな華笑も、冬になると静かになる
カエルの個性だからか個性が使えなくなる上に、眠くなるんだと言っていた
でも、それ以外はウチはその子も周りと同じ子だとずっと思ってた
それは、中学に上がって最初の冬の事だった
クラスに転校生が来た
その子は…無個性だった
無個性だったからと言っても、ウチはどうとも思わないけど…周りの子はそうじゃなかった
裏で色々言われて、何か小さいミスをする度に無個性だからだと笑われているその子…
授業中にシャーペンを落とす事にすら、無個性がなんだのと言っている彼らを見た時は流石に呆れすらウチは感じていた
響「(そんなミス、個性は関係ないじゃん…)」
そう思った…だから、私は言ったんだ
響「ねぇ、やめなよ…」
そう言って、その子を取り囲んで色々言っている子達にウチは言った
「ヒーロー気取りかよ？ウッゼェ…」
「こいつが無個性なのが悪いだろ？カッコつけてるつもりならどっか行けよ」
響「ッ…」
そう言われ、ウチは突き飛ばされた
ヤバい、転ぶ…そう思った時だった
誰かが、受け止めてくれた
『…』
響「華笑？」
その冬、例年通り眠そうな彼女の目は笑ってなかった
『ヒーロー気取りで何が悪い』
「あ？」
『カッコつけてる？無個性がなんだの言って一人に寄ってたかるお前らと比べりゃ…響香はカッコつける必要なくカッコいい』
「てめっ…」
眠いはずなのに…冬はいくら話しかけても語尾に『眠い』って言ってるのに…
その時だけはまるで、冬以外の季節になってたんじゃないかとすら思った
一人が華笑の胸元を掴んだ、確かその男子の個性は手にトゲを生やす個性だったと思い出して、マズイと思ったウチは駆け出……
『…フッ！』
「がぁ…！？」
響「え…」
す…前に、華笑がその男子を背負い投げした
何しやがると、言ってる男子達に華笑は表情を変えずに言った
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牙夢(プロフ) - 紅蘭さん» 紅蘭さん、コメントありがとうございます！！別の作品の夢主は男で落ち着いてるのでこっちはハイにしましたw頑張ります！！ (2017年9月1日 18時) (
レス) id: d261e23a4f (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭(プロフ) - 夢主のノリの良さ！面白いです！頑張ってくださいね！ (2017年9月1日 17時) (レス) id: aef64060ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牙夢 | 作成日時：2017年8月28日 21時
