佰.気配です。 ページ27
『妙ですよね。』
不意にAが口を開いた。
『本丸に僕が来ていると少なからず誰かは分かっているはずです。なのに、襲ってくる気配がない。というか、そもそもいるのかが不安になるくらいです。』
真上に昇ろうとしている太陽の光がA達を包んでいる。
本丸内の部屋の多くからは不気味な雰囲気が漂っているが、誰かがいるとは考えられないほどの静けさだった。
共に行動している二人は警戒しようにも出来ない状況を不審に感じていた。
歌仙「主、亀甲の目星はついているのかい？」
『……申し訳無いですが全く。今下手に探しても無理でしょう。』
歌仙「ならば、どうしようか。一度戻って作戦でも考えるかい？」
『それが一番だと思います。……！』
Aは来た道を振り返る。
が、そこには何もなかった。
歌仙が不思議そうに問い掛けてくる。
何でもない、と心の隅で違和感を覚えながら話し、自室へと足を進ませた。
その時荒い呼吸が近づいてくるのに二人とも気がつかなかった。
料理はAたちの担当である。
本日は薬研のお願いによりカレーとなった。
野菜を切り、着々と完成へと近づいていった。
鍋に火を通す歌仙。その様子は何とも雅であった。
リボン可愛い。こんな何でもできる人と結婚したいわ。
あれ、でも歌仙さんとはずっと一緒にいるからこれはもう、めおt((
Aの考えは誰にも知られずに塵のように消えていった。
煮込むまで刀剣達を広間に呼ぶ。
途中で粟田口に捕まり帰ってくるのに少々時間がかかった。
『……あれ。鍋の火が消えてる。歌仙さんかな。』
なにも疑わずに全員がカレーを頬張った。
その夜、歌仙と話し合ったが捜索方法が決まらないまま床につく。
歌仙には新しく部屋を作るといったが頑なに拒否されたため一緒の部屋である。
勿論、布団は部屋の端と端につくほどに離されている。
蝋燭の火を消し、布団に潜り込む。
五分ほどたっただろうか。
廊下からヒタヒタと足音がする。
部屋に近づいてきているようだ。
Aは静かに歌仙を起こす。
歌仙も寝ぼけながらも足音を聞き、緊張感を持つ。
「……うしろの正面、だーぁれ。ふふふ。」
月の光が襖にシルエットを写す。頭が丸みを帯びている。
眼鏡をしているのか右手で顔に触れている。
そして、甘い声がこちらに届く。
ゆっくりと彼が襖を開ける。
ご主人様、やっと会えたね＿＿＿＿＿
- 金 運: ★☆☆☆☆
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華音(プロフ) - 初めまして、刀剣乱舞大好きで読ませて頂いておりました（＾ν＾）ただ、もう終わりなのでしょうか？続きがあるとしたら続きがとても気になります｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡あと所々誤字脱字も全体的に多く見られましたので^^;見直してみて下さいね。では、頑張って下さいませ (2021年10月4日 12時) (
レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - えぇぇぇぇ、もう終わってしまった。続きが気になってたのに。 (2020年12月15日 16時) (レス) id: a8c24b15d9 (このIDを非表示/違反報告)
ショコ(プロフ) - 質問に答えて下さりありがとうございます｡また、分かりづらかったり気になった事ができた際はよろしくお願いします! (2020年1月1日 7時) (レス) id: 46d689b6ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽむぽむ(プロフ) - ショコさん» わかりづらくすみません！また質問があれば何なりと受け付けます！これからも応援お願いいたしますね！！ (2019年12月31日 20時) (レス) id: b8e9dff8ca (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽむぽむ(プロフ) - ショコさん» コメントありがとうございます！夢主はトリップ前にアプリの方で刀剣乱舞をしており、その名残で感情的になった場面で呼んでしまったというのが一つと、兼さんと話終わった後に描写は書かれていませんが呼んでもいいという話になり前と同じく呼ぶことになりました！ (2019年12月31日 20時) (レス) id: b8e9dff8ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぽむぽむ | 作成日時：2019年12月14日 19時
