ご加護のつく少女は見習いです。参【ブラック本丸】

八十陸.国広です。 ページ11

和泉守「救えるなら、じゃねぇ。救うんだ。」

俯きながらはっきりとした声で伝える。


そして、堀川の目を見る。

驚いた顔を見せたあとまた苦しそうに笑う堀川。

無理だよ、とか細く呟くのが聞こえた。



和泉守「俺にはお前をここに顕現したこと、辛い思いをさせたこと、そして、闇堕ちさせたことの責任がある。そう見習いに話したら【全ての責任なんてとらなくて良い】と言われた。だから、一部の責任を取ることにした。」

そう言いながら和泉守はいたずらに笑う。


和泉守「お前とずっと一緒にいることだ。」


堀川は予想外の回答に困惑の表情を隠しきれずにいた。


その顔を見て和泉守は声を出して笑う。

和泉守「はっはっは、驚いたか。どこかのびっくりじいさん顔負けだったろ。
…俺はかっこよくて強い刀だ。絶対に折れない、絶対にお前を守ると約束する。

だから、お前も、もし償いたいと言うのならまた俺の相棒として隣にいてくれないか。」

和泉守は懐から二つのペンダントを取り出す。

どちらも赤の宝石がついている。
もうひとつは和泉守自身が持っていたものだ。


堀川はあの時のように嬉しそうに微笑んだ。

和泉守自身からもらったペンダントは輝き方を忘れることなく光を反射させていた。

再び堀川の目から雫が零れる。堀川は声を出して泣く。


先程とは違う温かな涙であった。

同時に堀川のまわりを回っていた黒い邪気も涙と共に綺麗に消えたという。


ーーー翌日ーーー

『…川国くんを救ってくれてとても嬉しいですけど、何で責任とかそういう話になるんですか。あと、兼さん。川国くんがこんなに泣くほどのかっこいいことって、、何を言ったんですか。幕末組のひとみんな心配させるとかもはや拍手送りますよ。……ほめてませんからね？』
朝から二振り仲良く説教されていました。

幕末組はみんな寝不足で内番中に寝ている刀がたくさんいたとか。

堀川「あ、兼さん。畑当番だからってつまみ食いはだめだよ。見習いさんに怒られちゃう。」

和泉守「大丈夫だ。あいつはさっき手合わせを見に行ってたからな。すこしくらいならばれない。」

『そっかぁ。すこしくらいならばれないかもねぇ。兼さん？』

和泉守「お、お前、さっき手合わせの方に」
『ふふふ、僕は瞬間移動が出来るんですよ。何せ』
歌仙「サボろうとしているからねぇ、主？」

『ひぇえ…ごめんなさい。』


？？？「…ゥン？？」

？？「みっちゃん！」
？？「光忠！」

＿＿また嵐がくる音がする

八十漆.馴染みです。→←八十伍.相棒です。

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す