ご加護のつく少女は見習いです。【ブラック本丸】 (ページ45)

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番外編 .其の壱の一です。ページ45

拾弐話ぐらいの時系列です。
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本丸を掃除していたら、左文字兄弟と会った。

相変わらず美しい。

『こんにちは。三振りで散歩ですか？』

小夜「…えっと、こんにちは。僕がやっと動けるようになったから兄様達と一緒に歩きたくなって。。」

ほんのり頬を染め、少し俯きながら答える。

右手は江雪、左手は宗三と繋いでいる。

え、あの、ツンデレな宗三さんが裾で顔を隠しているもののデレデレな表情をしている、だと！？

Aがそんなことを考えていると、今度は見下すようにこちらを見てくる。

宗三「お小夜に手を出したら、どうなるかぐらいあなたでも分かりますよね。」

もはや問いかけになどなっていない。

江雪さんも、争おうとする姿勢はみえないが、警戒はしているようだ。

小夜「に、兄様。僕は大丈夫だよ。見習いさんのこと信じてるから。」

兄二振りと繋いでいる手の力を先程より強くして兄につたえる。

『…僕は、小夜く…小夜左文字様のことをあんな奴のように扱ったりしません。
　何といっても、何を言われようとも僕は小夜左文字様が好きなので。
　というか、みんな大切にしたいと思っているので。あ、宗三左文字様これどうぞ。』

そう言って、小夜の写真を渡すA。

宗三さんの服を着て真剣必殺の真似をしているものだよ。

宗三は写真をみて固まっている。流れ弾で横目に見てしまった江雪も片手で祈りながらｶﾀｶﾀと震えている。

　ふふふ、伊達に左文字兄弟の扱いを知っているからね！

小夜もそれを見ようとするが身長のせいで何も見えない。

宗三「…ま、まぁ、少しならあなたの言葉を信じますよ。お小夜に何かあったら容赦しませんからね。」

江雪「…見習いさん。私にも頂けますでしょうか。」

『はい。どうぞ。』

微笑みながら、そして勝ち誇ったような顔を浮かべる。

小夜「兄様、それは？」

ぴょんぴょん跳ねながら写真をみようとする。

江雪「…これは、私と宗三と見習いさんの秘密ですよ。」

そう言い小夜に微笑む江雪。

『兄弟全員美しいとか。崇めるわ。……あ。』

やってしまった。