ご加護のつく少女は見習いです。【ブラック本丸】 (ページ23)

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拾漆.自由です。ページ23

『…失礼ながら薬研藤四郎様の一人称は、俺っち、ですよね。先程から無理して俺、にしようとしてて不自然です。
審神者に言われたからとかですかね。。別に一人称はそれぞれの自由じゃないですか。
僕、薬研藤四郎様だけじゃないですけど、みんなに自由になってほしいんです。
まぁ、出陣とか、内番はやらせますけど。自由な生活とか、自由に遊んだりとか。それは一人称とかも同じだと思うんですよ。
審神者が怖いかも知れませんけど、薬研藤四郎様には俺っちっていってほしいです。』

　 …本当はちょっとだけ、俺っちな薬研くんがみたい欲もあります。↞

薬研「…俺、は、俺っちも自由になっていいのか？おやつを食べたり、薬を調合してたって怒られないのか？」
震えた声で話す薬研。

『あったりめぇですよ。人にはみんな人権があるんですよ。自由になれる権利があります。自由に生きさせなかったら、憲法？法律？…まぁ、決まりに反しますからダメなんです。だから、薬研藤四郎様はもう自由といっても過言ではないですよ。』

いつの間にか薬研の目からは涙が溢れている。Aはそっと頭を撫でる。

　 …髪、サラッサラ。

薬研くんが落ち着いた所で刀をもらう。

資源が足りないため、Aが霊力を注ぎ直していく。

　霊力便利すぎ。

Aは目を閉じ、薬研本体を霊力で包み込むように想像する。

直後、まばゆい光で、その場にいた全員が目を伏せる。

光が収まると、薬研本体の傷は無くなり、元の綺麗な容姿を取り戻していた。

薬研「…あり、がとうな。」

困り眉をしながらも、恥ずかしそうに微笑む薬研。

みなさん、覚えてますか？Aはショタコンです。

『薬研くん、かわいすぎな。(いえ、無事手入れできて良かったです。)』

歌仙「(…またか。)」