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引っ越し - ヤナセ ページ10

あっという間に時間は過ぎて、あたしは大阪から離れ東京へ降り立っていた。


大阪と何ら変わりのない賑わう街を見ながら、キャリーバッグを引きずりながら道を歩く。

新しく住む所はとても綺麗なマンションで。
よくこんな所に住めんなぁ。なんて思ったりもした。



右隣の部屋は空室。
角部屋の私は近所挨拶も面倒臭い。と声掛けをすることもなく、引越し業者が置いていったであろう荷物を見つめながら、これから始まる荷解きを思いため息をついた。


明日から始まる開店準備、すぐそこに控えたひきフェス。


予定は詰まってる。
やれる時にやっとかな。



「よっしゃ……やるか!」



大きな独り言を吐いた後、目の前のダンボールに手を伸ばした。


荷物が多い方でもない。
強いて言うならば、コスメと洋服が大量にあるくらいで。

今まで生活してきた部屋とは大きな差がある為か、家具を置いてもモノが少なく見える。


自分の収集癖により集めたソレらを片していると、どうもお腹が空く。


近くにスーパーあったよなぁ確か。


なんでそんな曖昧な考えの元、財布とスマホを小さめのバッグを突っ込み外へ出た。


この辺りを散策するほど体力がある訳でもなく、一目散にスーパーへ向かい、とりあえずでお昼と今晩の材料だけカゴへ入れていく。



「ゲッ……なんで……」



レジに並ぼうとすると見えた後ろ姿。
思わずそんな声が出て、周りの視線が痛い。

見慣れた筈なのに、背中だけを見つめたことなんてまずなくて、なんだ妙に新鮮だ。なんて思いながら、その2つ隣のレジに並んだ。




ま「いやあんな声出しておいて逃げれると思ったら大間違いだからね?!」



努力も虚しく、奴は私の気配を感じとったのだった。

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M(プロフ) - 海黒さん» コメントありがとうございます^^*自分も古参と言われる部類なのですが応援していて胸が痛くなることばかりです(><)続編でもヤナセちゃんのこと応援して頂けなら喜びの舞です(--;) (2019年2月10日 14時) (レス) id: fa0276d033 (このIDを非表示/違反報告)
海黒(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!また、私はかなり前から歌い手さんが好きだったのですが、最近はこの作品の後半の様なことばかりだな……と痛感しました。応援してます! (2019年2月10日 12時) (レス) id: 6a4ffacb82 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 琴さん» ありがとうございます(ノ*°▽°)ノ 自分でも読み返してわろてもた部分です^^;単純バカなのですきの一言で頑張れます(´;ω;`) (2019年1月9日 1時) (レス) id: fa0276d033 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 個人的にツイキャスの会話のま「僕だね、お詫びになんか奢るよ」 「圧倒的叙々苑」 ま「ふざけんなwww」が好きですw (2019年1月4日 1時) (レス) id: 88fe99195c (このIDを非表示/違反報告)
starlily☆(プロフ) - この小説すごく面白いです!更新を楽しみにしています! あと、くだらない質問なのですがやはり作者様からすれば今のリスナーさんは昔に比べて質が落ちていたりするのですか? (2018年11月1日 23時) (レス) id: 00684830e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:M。 | 作成日時:2018年10月14日 10時

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