認 知 済 -まふまふ-

突撃 ページ45

ピンポーンとインターホンが鳴る。

誰だろう、そらるさん？でもLINE来てないしなぁ。
なんて思いながら画面を見ると、まだ涼しいはずの夜中なのに汗だくで、肩を上下に揺らしながらカメラを睨みつけるヤナセの姿。


なんで？！まだ仕事中じゃないの？


と考えつつもとりあえず家にあげよう。と慌てて玄関を開けた。



ま「仕事は？なに？どうしたの？」

「どう……したも、くそも……あるかぁ！！」

ま「ヤナセ声、ボリューム下げて、深夜だから」



ほら。と扉に手を付きながら息を整えている彼女の腕を引き、部屋へ招き入れる。

座ってな。とソファを指さし、冷蔵庫から水を取り出してコップでヤナセに渡すと、一気にそれを飲み干した。



ま「MELLから走って帰ってきたの？」

「タク拾ってる時間が勿体なかった」

ま「バカじゃん、ボクが朝まで起きてるの知ってるでしょ」

「うん………だて話そらすな、分かってるやろ、何話に来たか」




うん、分かってる。
YouTubeのこと、Twitterのこと、ブログのこと。

ヤナセについて書いたこと。でしょ？

後悔はしてないんだよ？
あれのせいで更に炎上したとしても、ボクにとって大切な人だって言えたから。

勿論、鎮火してくれるのが一番だし、何よりヤナセに被害がいかないことが大事だけど。



「火に油注いでどうするん」

ま「……自由にやりたいの。
社会不適合者はなんでもやりたいことやらないと死んじゃうんだよ。
Aもいっしょでしょ？」

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