認 知 済 -まふまふ-

〃 ページ14

「うんまぁそれは置いていてさ。
感想やろ？
まずAtRやんね、凄い良かったかなって思います。
そらるさんの傾国生で聴けたのは嬉しかった、カッコよかったです。
浦島坂田船は、流石！！って感じやな。
盛り上がったし、最強に楽しかった。
天月くんはバラードありがとうございます。
泣きました、マジありがとう感謝やね。
XYZはやばかったね、一騎当千とかそんなん聴けたのは素晴らしかった。ギガンティックとか、妄想感傷代償連盟とか、kradnessさんのWAVEはホンマにえげつないなって」



1グループずつ、短い文だけど十分すぎる感想を直接聞けて、みんなどこか嬉しそうだった。


リスナーの皆も同じことを思っているのか、ウンウンと首を縦に振っていた。



「んでまふくん」

ま「え、なにどしたの、まふくんって。
くんなんか付けたことないでしょww」

「なんとなくやんか、ツッコまんで。
まぁ歌の感想は……全部良かったです。
まふが…まふくんが！！
活動し始めた頃はこんなに大っきいステージでまふ……くんがライブするとか思ってなかったし」



わざわざ“くん"を付けて話すA。

リスナーの皆や、出演メンバーは笑うけれど、何だかボクは笑えず、どちらかと言うと泣きそうになった。


活動初期から追いかけてくれているリスナーなんて、数少ないと思う。

ボクがヤナセだけを認知しているのかと言われればそうではないし、勿論何人かのことも覚えている。
ただヤナセは他のリスナーと違ったから。

だから、リスナーの皆に知って欲しかった。




「凄いなんか……偉そうなこと言うけど成長したんやなぁみたいな。
自称まふまふの母やから、こういうこと言うてまうけどもさ、よく頑張りました。
辛いこともいっぱいあったし、アタシが知らへん所でも色んなことあったと思う。
でも、昔言うたこと、ホンマやったやろ？
ここにおる全員がまふまふとしてのまふ……くんのこと好きでこのライブに来てるわけやから。
たまアリにこられへんかった子達もおる。
まふはいろんな人に愛されてるから、だからそれ忘れたらアカンで」

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