【鬼滅】鬼狩少女は今世こそ人生を謳歌したい【MHA】 (ページ6)

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０５：新しい選択肢ページ6

「やぁ、私の可愛い子供達。待っていたよ」

お館様の言葉を聞き、私達は全員その場で跪いた。

「そう堅くならなくていいんだよ。今日は君たちに提案があって呼んだんだ」

「て、提案ですか…？」

「そう。先日Aが敵と遭遇してね、そのことは君達も知っているだろうが、どうも敵は君達の力を狙っているようなんだ」

「俺達の力を…？」

お館様によると、敵連合は強い“個性”を持つ者だけではなく呼吸を使う私達をも自分達の戦力にしたいと企んでいるようだ。

「そこで提案なんだけどね、君達はキメツ学園の高等部ではなく雄英高校のヒーロー科に行ってみるのはどうだろうか」

____国立雄英高等学校。
それはプロヒーローを育成する養成学科を有する有名な高校。
前世に囚われ現世のこのヒーロー社会に全く興味のない私でさえ知っている名門校だ。

「…お、お館様。一つよろしいでしょうか…？」

「なんだい、A？」

「私達は呼吸は使えても一般人から見ればただの無個性で、とてもじゃないですが個性ありきなヒーロー科へは行けないかと…」

「そうだね、確かに私達は無個性だ。
しかし雄英の校長と話し合った結果、ヒーローと鬼殺隊は手を組んだ方が良いということになったんだよ」

「キメツ学園ではなく鬼殺隊って事は、まさか…！」

「…そう、また鬼が出現し始めているんだ。まだはっきりと鬼かどうかは判明していないけど、先日プロヒーローの一人が“それ”と遭遇したらしくてね。彼曰く、その敵には“個性”が通用しなかったらしい」

「そんな…！」

鬼は頸を切らないと死なない。
だから“個性”で足止めは出来ても鬼自体は倒せない。…死ななかっただけ幸運だ。

こんな事許されるわけがない。
前世で皆が命をかけて倒してくれたのに、どうしてまた…。

「どうも敵連合はプロヒーロー対策として鬼を使っているらしい。“個性”が通用しないから彼らは困り果てているらしくてね。そこで我々の力を貸してほしいと言われたんだよ」

「…そういうことでしたら、俺はやります！」

「炭治郎…ありがとう。他の皆はどうかな」

「おう！俺の前に出てくる奴らは全員ぶっ倒す！おい、紋逸！お前もやれ！」

「い、言われなくてもやるよ！あと善逸な！」

「…伊之助も善逸もありがとう」

……皆行くんだ。

私の返事は決まっている。今世こそ私は…

「…私もいきます！今世こそ生きて鬼を討伐したいです…！」

今世こそ……絶対に。