【鬼滅】鬼狩少女は今世こそ人生を謳歌したい【MHA】 (ページ25)

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２４：私と炭治郎ページ25

「た、炭治郎！し、死なないように頑張ろう！」

「大丈夫だ、落ち着けA！刀も一応木刀だし、大怪我はしないはずだ！」

炭治郎は震える私の頭を優しく撫でてくれた。
…炭治郎の為にも頑張らないと。

訓練開始の合図が鳴り響く。
私達はヒーロー側だ。おそらく伊之助が妨害に来るだろうから炭治郎が伊之助の相手をし、その間に私が核を回収する…という戦法でいくつもりだ。

「いいかA！無理だけはするなよ！」

「炭治郎もだからね！」

私と炭治郎が急いで階段を駆け上がっていると、上から物凄い音を立てて何かがやってくる気配がした。

「うおおおお！猪突猛進！！」

…やっぱりそう来たか。
ここまでは想定内だ。ここは炭治郎に任せよう。
私はスゥと息を吸い、勢いよく地面を蹴って伊之助の頭上をくるりと回りながら飛び越えた。
確かに私の身体能力は皆より劣っているかもしれないが、女だからこその身体の柔らかさや身軽さだけは負けていないはずだ。

「なぁ！？ずりぃぞそれ！！」

「ずるくないですー！じゃあ炭治郎！あとお願い！！」

「ああ！任せろA！」

早く、早く核のある階に行かないと…。

「…っ、ここだ…！」

目の前には核を模したハリボテといつもと雰囲気が違う善逸が立っている。

「…あんまり、女の子相手にこんなことしたくないんだけどね」

「善逸はこういう時でも優しいね……。でも、私本気だから！」

刀に力を込める。
大丈夫、落ち着いて呼吸をするんだ。

「……」

…！ダメだ、善逸の方が動きが早い…！
一旦離れないと…このままじゃ正面から攻撃を受けてしまう…。

「……っ！」

ダメだ、間に合わない。

…善逸の攻撃が私に届く寸前に下から激しい爆発音が鳴り響き、その轟音と共に私の身体はふわりと宙に浮いた。
どういう状況かは理解しかねるが、なんとか間一髪で善逸の攻撃から免れたのだ。

「…？」

待てよ。着地しようとしたのに床がない。

「えっ……待っ、え、えぇええ！？」

叫んだところで落下が止まるわけではない。
受け身を取らないと……！いや、まずこの高さから落ちたら受け身どころじゃないんじゃ…？

「A！！」

「っ！」

間一髪の所で下の階にいた炭治郎が私を抱き抱えて避難させてくれた。

その後は案の定オールマイトから中止しろと言われたので私達は一旦モニタールームへ戻ることになった。