【鬼滅】鬼狩少女は今世こそ人生を謳歌したい【MHA】 (ページ12)

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１１：入学当日ページ12

「１ーＡってどこ？」

「うーん…多分こっち…」

「広いしドアもいちいちでけぇ！壊しがいがあるぜ！」

「ダメだぞ伊之助！」

入学式当日、私達は雄英高校で絶賛迷子中だった。
雄英高校はとても広い。大きい。つまり迷いやすい。

でもなんだか落ち着かない。やっぱりキメツ学園の方が……いや、お館様は私達に期待してくれているんだ。
前世の私が聞いたら失神するレベルで名誉な事だ。頑張るしかない。
それにキメツ学園の皆も応援してくれたじゃないか。
頑張らないと…。今世こそは役に立ってから死ぬんだ！

「見えたぞ！ここだ！」

炭治郎が指差す先には【１ーＡ】と書かれたプレートがあった。
よかった。ちゃんと時間前に着いた。

「うおおおおおおおおおおお！！！猪突猛進！！！！」

「い、伊之助！！ダメだ！入学早々学校の備品を壊したら俺達退学だぞ！？」

…これから先がちょっと不安…いや、かなり不安だ。
伊之助大丈夫かな…。キメツ学園の人達はこの行動に慣れてるけど一般人的に見たらガチの野生児だし…。
でも伊之助、ちゃんとこっちの制服を着てブレザーも羽織ってくれてる！凄いよ！シャツもブレザーもボタン全開だけど！

「おいそこの君！騒がしいぞ！入学初日だというのに！」

「あぁ！？なんだテメェ！」

「君も口が悪いな！？ぼ……俺は、私立聡明中学出身、飯田天哉だ！」

伊之助が勢いよく扉を開けると先に来ていたクラスメイト全員の視線が一気に集まる。
でもドアを壊さなかっただけ偉いと思う。凄いよ伊之助！
…ていうか今注意したこの人、入試の時の真面目メガネ君だ。
ちゃんと受かったのか。雄英には真面目な人もいるみたいで安心だ。

「おい、お友達ごっこしたいなら他所へ行け。」

私達が入り口付近で騒いでいると、ドアの側から声が聞こえた。