【鬼滅】鬼狩少女は今世こそ人生を謳歌したい【MHA】 (ページ11)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:55,272 hit

１０：合否の通知ページ11

「れ、れれれ煉獄さん！！！！」

『よもやよもや！今日も朝から元気で何よりだな！現在時刻はぴったり７時３０分だ！』

私、十朱Aは早朝から煉獄さんに電話をかけていた。
そう、ついに来たのだ。

「煉獄さん！合否の結果が届いたんです！」

『おぉ！それはそれは！結果はどうだったのだ？』

「…っ合格してました！」

なんと私は雄英高校に受かったのだ。
元々雄英の校長直々に来て欲しいと言われていたから受かって当然と思いそうだが、実技は校長云々を除いて私達自身の実力が合否を左右するとお館様が言っていた。
だから私達は実力で受かったと言ってもいい。

それを一番に伝えたかったのは私を妹のように可愛がってくれている彼だったのでこんな時間だが急いで電話をしたのだ。

「炭治郎も善逸も伊之助も受かってたって！今LINEきました！！」

「うむ！実に素晴らしい！今日は皆を集めてお祝いだな！！はっはっは！！」

「煉獄さん～～！！」

この後私が嬉しさのあまりぴーぴー泣き叫ぶので少し煉獄さんに怒られるつつ、電話を切った後も嬉しくて皆に報告して回った。
カナヲちゃんも玄弥君もおめでとうって言ってくれた。ちなみに冨岡さんからはスタンプだけ返ってきた。そういうとこですよ。

今日の夜は皆でパーティーすることになった。物凄く楽しみだ。
…というか、雄英に受かったって事は実質これが最後の集まりなのかな。
そう考えると凄く寂しい。やっと今世で会えたのに…。

そもそも私は前世のことを全然知らない。
鬼は倒したって聞いたけど、誰が死んだとかはわからない。

…お館様はどうなったんだろう。
炭治郎達は、煉獄さんは？皆最後まで生きたのかな。
…私が死んだ後のことなんて…そんなの、聞けるわけがない。

……でも、お兄ちゃんがどうなったのかだけでも知りたかった。

元柱で突然行方不明になってしまったお兄ちゃん。前世ではどうなってしまったんだろう。

元柱ってこともあって先生達には聞き辛い。
理由はなんであれ急に消えたなんて柱としては失格だ。

「……お兄ちゃん、私頑張ってるよ」

私はイヤリングをぎゅっと握りしめる。
大丈夫、今世こそは絶対に再会して一緒に暮らしてみせるから。

その日のパーティーは未成年がいるにも関わらず朝までぶっ通しで行われた。