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彼女は、手で祈りながらザックに向かってそう言った。
え?今この子、自分殺してって言った?
「うぇえええええっ」
ザックはその場で吐き出した。
吐いたものが地面に落ちている。
見るだけで吐き気がしそうだ。
「お前気持ち悪ぃ事言ってんじゃねぇよ...」
『どうして、自分から死にたいの?』
そう尋ねると彼女は
「私は、生きてちゃダメだから...」
という事らしい。でも僕には、さっぱり分からない...
『そんな事ないとおm...』
「なぁ、お前頭いいんだな?鍵開けてきたしなぁ」
僕の言葉を遮るようにザックは、彼女を鎌で指差した。
『ちょっt...』
「うん、鍵開けたのはこの私。」
「俺、バカなんだよ。だから、ここから出るのを手伝ってくれよ。それで、俺が外に出られたら、お前を...殺してやるよ。」
「貴方の役に立てば、私を殺してくれるの?」
「あぁ、そうだよ。」
もう、かなり二人の世界に入ってるな...僕は離れた方がいいかな...
「ちょっと待て。そこのガキ。」
その場を離れようとするとザックが僕に呼びかける。
「お前も頭良さそうだな。殺せねぇし、最悪盾とかになりそうだな。よし、お前も連れてく。」
『えっ!待ってよ!いきなり...』
「じゃあ、コイツみたいに地上に出たら殺してやるよ。」
『嫌だよ!僕殺されたくないよ!』
彼女だけだと思うけど、多分死にたいの...
「なら、何がいいんだよ」
『じゃあ、お姉ちゃんを探して欲しいかな。半年くらいから行方不明なんだ。』
「…気が向いたらな」
そう言うとザックは、鎌を後ろに持ってきてエレベーターの方へ向かう。
「おい!グズグズしてんじゃねぇ!早く行くぞ!A!」
「早く行こう...」
ザックが僕の名前を...
『うん!』
僕はエレベーターに向かった。
ザックが僕の願いを聞いている時、なんだか少し暗い顔をしていたのが
僕の頭から離れなかった。
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miki(プロフ) - 鈴錬さん» 分かりました!時間がある時に書きますね! (2018年8月12日 9時) (レス) id: 9a548ac54e (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - エディに好きって言ってみた(それをキャシーに見られた)をよろしくお願いします! (2018年8月12日 9時) (レス) id: 28c60ad67a (このIDを非表示/違反報告)
miki(プロフ) - そう言って貰えると嬉しいです!頑張って更新してきますので、最後まで見ていただけると嬉しいです(o´艸`) (2018年8月12日 5時) (レス) id: 9a548ac54e (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - 続きが楽しみです!キャシー姉さんはエディの次に好きです! (2018年8月11日 22時) (レス) id: 28c60ad67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miki | 作成日時:2018年8月11日 13時