xoxoⅡ (ページ1)

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日差しが差し込む部屋
隣には亮ちゃんの寝顔
明日が来なきゃいいって思っていても
呆気なく、やってくる。

亮ちゃんが起きる前に帰ろう。
亮ちゃんの足が私の足をホールドして、
中々抜け出せない。
どうしようか考えてたら、

「A？おあよ」※A？おはよ
あーあ、起きちゃった。
「おはよ」
恥ずかし過ぎてタオルケット頭まで被る。
鼻先をくすぐる、亮ちゃんの匂い。
タオルケットめくった
亮ちゃんの垂れ目が覗く
「ないぃ？もう。」※なにぃ？もう。
笑った顔が視界いっぱいに広がる。

私のこと抱き寄せて、
「A？きょお、いちいち、おえにつきおおおてくれぇん？」
※A？今日いちにち、オレに付き合って
くれへん？

《いいよ》
亮ちゃんの手のひらに書くと
「ありあとお」※ありがとお

一日付き合うって何するんだろう。
一回、家に帰らなきゃ着替えもない。

「じゅうび、できあら、むかえにいうあら」
※準備出来たら迎えに行くから。

亮ちゃん、平気な顔してそんな事言う。
家族みんな、朝まで亮ちゃんと居たの
察してるはずなのに、
迎えに行くと言えちゃうんだ。
どんな顔して家、帰ろうか考えてるのに。

どうもこうも、自分ちなんだから、
サラッと帰ればいいか、、、
もういい大人だし、
めんどくさい代表たぁくんさえクリア
出来れば大丈夫なはず。

自分ちなのに、そーっと入ると
キッチンにママがいた。
「Aちゃん。おかえりー」

「ただいまー」

「朝ごはん食べる？」

「またすぐ、シャワー入って出かけるから、
いらなーい。グラノーラだけ食べようかな。」

「亮ちゃんと？」

「そうだけど」

「ふーん。楽しそうね」

絶対、ママ楽しんでるでしょ？

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