日記 その13 ページ14
「ほらライリーさんはやくはやく！」
「そんなに引っ張らなくても逃げないからなー…」
エマに強引に腕を引かれ、ある場所まで連れて行かれる。ある場所とは意外にもハンターの館で蜘蛛のような義手と義足が特徴的なハンター、結魂者ことヴィオレッタ嬢の部屋の前であった
しかしどうして話しをするのにヴィオレッタの部屋なのか疑問が浮かぶ。何故わざわざヴィオレッタの場所だろうか？
「エマ、どうしてここに…？」
「いいからいいから！ヴィオちゃん、ライリーさん連れてきたのー！」
「あら、いらっしゃい！準備できたわよー、うふふ。楽しみね」
「？」
彼女が楽しそうに笑いながら俺たちを部屋に招き入れる、中に入ってみると彼女が作ったものであろう糸人形や可愛らしい衣装が大量にかけられていた。エマはかけられている服を見て大はしゃぎしている様子であった。
「わぁ！凄いの！この衣装とっても素敵なの！」
「うふふ、ありがとうエマ。これ全部私の手作りなのよ。気に入ってもらえて嬉しいわ」
「これ全部手作りなのか、どこかの店で買ったものかと思ってしまったよ。器用なんだな」
「フレディさんに言われるなんて嬉しいわ、ゆっくりしていってちょうだいね」
これは凄いものだ、衣装一つ一つ丁寧に仕上げられており、店で買ったと言われても信じてしまうほどだ。流石ハンターの中で器用なだけある。
しかし、どの衣装も着た痕跡はない。それに彼女からしたら着ることができそうにない衣装ばかりだ。彼女がこの衣装達を着るには義手、義足をすべて外して着なければ不可能だろう。
一々外して着るのは時間がかかるだろうし何より面倒だ、着た痕跡がないということは趣味で観賞用として作っていたのだろうか？
そう思い、衣装を手に取ると彼女は嬉しそうに笑って俺を見ていた。
「？どうしたんだ」
「ふふ、私今とっても嬉しいの！服を作るのが好きでいっぱい作ってたんだけど、私じゃ着られないし…なんだか勿体ないけどついつい作っちゃって…。でもこうして見てもらったり、これから着てもらうと思うと嬉しくて仕方ないのよ」
そう言い、彼女は仮面の下でクスクスと可愛らしく笑った
「そうか、よかったな。着てもらうと言うことはこの衣装達をショップに出すのか？だとしたらかなり高値で売れる程だぞ」
「いいえ、その言葉はとても嬉しいけどショップには出さないわ。ここで着てもらえるのよ」
「ここで着てもらう、エマがか？」
「？貴方が着るのよ、フレディさん」
は？
今回はイラスト！(※物語とは関係ありません)→←日記 その12(ナワーブ視点)
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A - 好きです！ 更新頑張ってください！ (2021年2月14日 14時) (
レス) id: 6a4b6c1b87 (このIDを非表示/違反報告)
化け猫商店(プロフ) - トシ@堕落した元天使さん» コメントありがとうございます！かなりマイペースに投稿しますが頑張ります！ (2021年1月8日 0時) (レス) id: a30f808352 (このIDを非表示/違反報告)
トシ@堕落した元天使(プロフ) - 弁護士推しの私にはご褒美でしかないなこの小説！！ (2021年1月6日 16時) (レス) id: 4eab459e35 (このIDを非表示/違反報告)
化け猫商店(プロフ) - コメントありがとうございます！なぜかって？弁護士が推しだからさ(｀・ω・´) (2019年7月20日 14時) (レス) id: a30f808352 (このIDを非表示/違反報告)
無言様 - いや待ってなんで弁護士にしたのwwww笑う無理wwwwww最高すぎるw最高の作品ありがとうwww (2019年7月20日 12時) (レス) id: ca45ce979a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：化け猫商店 | 作成日時：2019年6月13日 10時
