第5段階 ページ6
青柳side
夜更け目を覚まし、竹刀を持ち裏庭の方に出る。
最初に、剣道の嗜みがあるから腕が鈍ると困るので、
どこか、人気のない場所を頼むと、
夜の時間帯は人が寄り付かないと、
陸奥守さんに教えてもらった。
ヒュンヒュンヒュンと素振りの音だけに集中し、
しばらく続けて、休憩に入りこれからの事を考える。
そういえば、おじいちゃんが家に来た日は必ず
夜に散歩に誘われた。
なんだか昼間とは道が違う気がして、
とても楽しかったのを覚えている。
そんな楽しい記憶をくれたおじいちゃんの顔は、
もう思い出せないけど、よく笑う人だった気がする。
海「ガッハッハッそうかぁ、
光輝は俺の仕事を手伝いてぇのかぁ!
なら、たくさん色んなこと学んどけよォ?」
『うん!
おじいちゃんみたいに色んな人に頼られる人になる!』
海「そうかそうかぁ!
なら、いっぱいお友達作らなきゃなぁ⋯⋯。
ガッハッハッ」
これがおじいちゃんと話した記憶で唯一残っているもので、あとはほとんど褪せてしまって思い出せない。
これから、どうしたらいいだろう。
どんなに頑張っても、いい案は浮かばない。
実際に夜伽の現場を押さえるとかの既成事実があれば、
政府が踏み入る事が出来るが、陸奥守さんの話によると夜伽がある日は審神者部屋には、
この本丸で強い奴らが集結してるから生身の人間には、
到底無理だということ。
刀剣男士との夜伽の現場を押さえられないなら⋯⋯
そうか、僕が囮になればいい。
さっそく明日こんのすけを呼び出してみよう。
┈┈┈┈┈┈┈翌朝
あの後、木陰で休んでから戻ろうと思って⋯⋯
あ、そっか、そのまま寝ちゃったのか。
陸「おまさんここで何しゆー?」
ちょっと眉間に皺を寄せ分かりきったような顔で聞いてくる
『あ、いやぁ⋯⋯』
睦「ったく、早う朝餉に行かんとまずいんやないか?」
『あ、確かに。
陸奥守さん、最短で行ける道教えて。
こんのすけ、居る?』
こ「はい、ここに居ますよ。」
『この竹刀、しまっておいて。大事にね。
あと、乗っ取りの作戦を決めたから、
教えるから部屋で待機してて((((ボソ』
こ「かしこまりました。確かに預かりましたよ。」
睦「来派の連中の目の前通るのが1番早い道や。
走るぜよ。」
『了解。』
そう言って2人で走り出す
ドタバタバタバタと結構な音鳴ってる気がする。
後で怒られなきゃいいな⋯⋯。
『遅れました!申し訳ないです。』
2代目「良いのよ!早くケーキ持ってきて。」
燭「はい。」
また、ケーキか⋯⋯。
次はちゃんと切り上げよう。
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