だから地球は丸いんだ【ハイキュー戦争パロ】

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私たちは、それから毎日笑って過ごした


普段通りを装った笑顔じゃない


心から笑える日々だった



それでも、夜にお湯に浸かってる時だけは

1人で泣いた


声を出さず、ただ流れる涙を止めようとしなかっただけ

それだけのことなのに





「…………あれ……？」




いつもなら気づいたら流れてる涙が

流れなかった



「なんで……？なんで…泣けないの……？

徹がいってしまうんだよ？悲しくないの？

ねぇ……なんで……？」



たまたまその日は流れなかっただけかも
知れない


でも、徹がいつか遠くへいってしまうことを

受け入れてるみたいで嫌だった






．



それから、私は笑えなくなった




．




ーーーーーーーーーーーーーーー

〜及川徹side〜


Aが最近、笑わない




赤紙が届いてから、俺のわがままで普段通り

過ごしてもらっていた



あのときから


Aが風呂に入ってるとき聞こえた



「……んで…？……いってしまう……

悲しくないの？………なんで…？」


声が小さくて、俺がいた台所には

途切れ途切れにしか聞こえなかったけど



いってしまうのは俺


今、Aを悲しませてるのも俺だということはわかった



でもAは今まで普段通りに過ごしてくれていた


何かあったのか聞いてもAは上の空

だから今日、何があったのかしっかり聞く


このままじゃダメなんだ


今までたくさんの表情を見てきた


．






．






それでも俺の思い出の中のAには



笑っていてほしい








．







．







．








．









俺の最期、思い出すのはAの笑顔がいい




だからさ、A



笑ってよ



これで、もう最後のわがままにするからさ


．

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