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オレンジ色の光はもう見えなくて、代わりに街灯の明かりが薄ら蒼い空間を照らしていた。
そんな中、ふと彼女が弾んだ声を響かせる。
｢さっきのレトさん、声震えてたよ｣
｢え、うそ｣
そこまでだとは思っていなくて慌てて彼女の方を向く。
あ。
薄ら蒼い空間の中でも俺にはハッキリわかった。
さっきとはまるで違う、嬉しそうな表情をしている。
前を見据えるその横顔から目が離せなくなって、ドキドキというか安心というか、名前の分からない感情だけど確実に明るい感情で心が満たされた。
そんな俺のことなんて知ってか知らずか、俺の方を向いて微笑む彼女に自然と口が開く。
｢A｣
｢ん？｣
嬉しそうに頬を緩ませて小首を傾げる彼女は、今度はどんな顔をするのだろう。
｢好きやで｣
柄にもない言葉は意外とすんなりと口から出て、一段と寒く感じるようになった夜の空間に響く。
俺にはやっぱり冬の匂いなんてわからないけど、俺の傍でいろんな表情を見せてくれるAがいればそれで十分だと、赤く染まる顔を見て思った。
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冬の匂いってスッキリするような心にくるような、
不思議でいろんな気持ちになる匂いな気がする
米津玄師さんの｢orion｣という曲を聴くと、
そういう気持ちになります
たまにこういうよくわからないのが書きたくなる
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ぽっぽ(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます。わわわ、とても嬉しいお言葉...!!私は嬉しくてハゲそうです...! (2018年2月21日 22時) (
レス) id: 5326fc1be3 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - どうしよう！文章の書き方が私好みすぎてハゲそうです！ (2018年2月21日 22時) (レス) id: 033c473335 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳩ポッポ | 作成日時：2018年2月20日 16時
