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｢ま、待って、牛沢くん！｣
さっき言った通り、一回しか言ってくれないとは思うけど、ちゃんと確かめたい。
私は教室を飛び出て、廊下を歩いている牛沢くんの横に並ぶ。
それでも足を止めてくれない牛沢くんの顔を慌てて覗き込んだ。
あ、れ？
｢…牛沢くん、照れてる、の？｣
普段は女の子が羨みそうなくらい肌が白いのに、今私が見ている牛沢くんの顔は赤かった。
｢、照れて悪いかよ｣
顔を少し逸らしながらそんなことをボソッと呟く。
本当はどうにか強請って、もう一回言ってもらおうかと思ったけど、そんな必要はないみたい。
だって、こんな牛沢くんを初めて見たから。
本当に、本当に牛沢くんは、私のこと好きなんだ。
急にそんな自信が湧いてくると、嬉しくて自然と頬が緩んでしまう。
｢牛沢くん｣
｢…なんだよ｣
ふわりとスカートをひらめかせて、牛沢くんの前に立つ。
そうすると、自然に牛沢くんの足が止まった。
｢これから、よろしくお願いします｣
そう言いながらふわっとお辞儀をする。
もっと上手いこととか、可愛いことを言えればよかったんだけど、どうしても思いつかなかった。
これが今の私にできる精一杯。
いつか、もっと牛沢くんに好きになってもらえるような私になれたらいいな。
｢おう｣
牛沢くんは私を見て少し驚いたように目を開いた後、赤い顔のまま小さく笑ってそう言った。
もしかして、牛沢くんも今の私と同じ気持ちなのかも。
そんな素っ気ないような、彼らしいような一言が妙に嬉しくて微笑めば、牛沢くんも同じように笑ってくれた。
これからもよろしくね、牛沢くん。
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ホワイトデー企画、三つ目です
結局3.14に間に合わなくて3.15に投稿しました
照れ屋でちょっとぶっきらぼうな牛沢くん
いざそういう場面になったら口数が減りそう
ホワイトデーまでの一ヶ月間、彼もいつもと挙動が違ったはず
3.14企画はこれで最後です。
お付き合いいただきありがとうございました！
思いつき短時間で書いてしまったため、至らない点もあるかと思いますが、
もしよろしければ、感想などお待ちしております。
来年に向けて、リクエストや提案なんかもあれば喜びます…！
続く (更新停止中)
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ぽっぽ(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます。わわわ、とても嬉しいお言葉...!!私は嬉しくてハゲそうです...! (2018年2月21日 22時) (
レス) id: 5326fc1be3 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - どうしよう！文章の書き方が私好みすぎてハゲそうです！ (2018年2月21日 22時) (レス) id: 033c473335 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳩ポッポ | 作成日時：2018年2月20日 16時
