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さすがキヨくんのお母さん。
気が利くどころじゃないし、自分の子どもの性格をよくわかっていらっしゃる。
｢ありがとう、って伝えといて。お母さんに｣
眠そうなキヨくんにふざけたように言いながら、お菓子をカバンにしまおうとした。
その時、袋の中にお菓子以外の何かがちらりと目に入る。
あれ、なんだろう。
しまおうとした袋を机の上に戻して、その何かを手に取る。
封筒？
お母さん、わざわざ手紙まで入れてくれたのかな。
優しすぎるでしょ、キヨくんと違って。
なんて思いながらその封筒を開くと、便箋じゃなくて何やら小さい紙が二枚入っている。
手紙じゃない、よなあこれ。
その二枚の紙を取り出してみると、目を疑った。
｢えっ、チケット？｣
それは、二枚のテーマパークのチケットだった。
お母さん、気を利かせすぎでしょ。
さすがに申し訳なくなっておたおたしているとキヨくんが、あーそれ、とこっちを向いて喋り出す。
｢抽選で当たったからやるよ｣
｢あ、ありがとう｣
よかった、そういうことね。
それなら高いお金払ったわけじゃないし、まだ申し訳なさは減る。
いや待って。
でも抽選で当たったら、普通は自分の子どもに渡さない？
キヨくんには仲の良いお兄さんもいるみたいだし、会ったことも話したこともない私が候補に挙がるのは不自然すぎる。
その時、ピンとありえないことを思いつく。
もしかして、キヨくん？
そんなことが思い浮かんだもんだから、まさか、とドキドキし始める。
いやいや、ないか。
こんなツンツンしているキヨくんがそんなことするはずがないし。
ちょっと期待して一瞬でも舞い上がった私が馬鹿だ。
そのままチケットを封筒に戻そうとすると、裏面の日付が目に入った。
なんとなく引っかかって、そこを見つめる。
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ぽっぽ(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます。わわわ、とても嬉しいお言葉...!!私は嬉しくてハゲそうです...! (2018年2月21日 22時) (
レス) id: 5326fc1be3 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - どうしよう！文章の書き方が私好みすぎてハゲそうです！ (2018年2月21日 22時) (レス) id: 033c473335 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳩ポッポ | 作成日時：2018年2月20日 16時
