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お互いが照れてしまって会話が続かない。
私たちの間に静寂が広がる。
やっぱり恥ずかしいよね。
でも、その言葉より私はこの雰囲気の方が今は恥ずかしい。
何か、何か喋らないと。
｢レトくん、意外とクサいこと考えるのかと思っちゃった｣
気の利いたことを言える余裕なんて私には残っていなくて、さっき思っていたことを冗談ぽく適当に口走る。
｢仕方ないやん、初めてなんやから｣
意味なんかしらんよ、レトさんはそう言って顔を少し赤くして拗ねたように私を見た。
それって、もしかして私が初めての彼女ってこと？
いや、たまたまホワイトデーが巡ってくる前に別れてしまって、お返しをするのが初めてって意味なのかも。
どっちにしても、レトくんの最初をもらえたってことが、なんだか嬉しい。
だって、こんなレトくんは私しか知らないってことでしょ？
そう思ったら思わず頬が緩んでしまう。
その時、レトくんが私の目を見つめて口を開いた。
｢でも、Aちゃんのこと、本当にそう思ってる｣
低い位置にある太陽がレトくんを後ろから照らす。
いつもより真剣に聞こえる声。いつもより真っ直ぐ見つめてくる瞳。
その雰囲気のせいか、言葉の意味を頭が理解する前に心臓が高鳴った。
｢え、｣
｢あ、いや！今のは気にせんでええから！じゃあまた明日！｣
私が聞き返そうとすると、急にいつもの雰囲気に戻る。
早口でそんなことを言ったレトくんは、私の言葉を待たずに背を向けて走って行ってしまった。
私は呆気にとられてレトくんの背中が見えなくなるまでその場に立ち尽くす。
私のことそう思ってるって、特別、っていうことだよね、そうだよね。
少しずつ冷静になってきた頭で考えてもそれ以外の答えは見つからない。
なんだ、やっぱりそうじゃん。
私はレトくんからもらったマカロンを見つめる。
｢やっぱりレトくん、キザだよ｣
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ホワイトデー企画の一つ
(キヨとうっしーは書き途中)
偶然なのか必然なのかクサい感じになってしまう照れ屋なレトさん
キャンディの｢あなたが好きです｣と迷った末、マカロンにしました
ホワイトデー企画も何も、
好きな事を書いているだけなのはお許しください…！
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ぽっぽ(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます。わわわ、とても嬉しいお言葉...!!私は嬉しくてハゲそうです...! (2018年2月21日 22時) (
レス) id: 5326fc1be3 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - どうしよう！文章の書き方が私好みすぎてハゲそうです！ (2018年2月21日 22時) (レス) id: 033c473335 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳩ポッポ | 作成日時：2018年2月20日 16時
