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｢え、どうしたの？｣
｢今回のことは仕方ないけど、あんまり他の男の人と二人で会わんといてな？｣
ああ、そういうことね。
レトさんの目を見つめると、さっきみたいに怒っているような感じはしない。
どっちかっていうと、なんだか楽しそう。
普通なら不安になってもいいところなのに、変なの。
レトさんの言うとおり今回はサプライズのためだったから仕方ない。
でも私は、今回の一件以外は絶対に不安にさせないと誓えるくらいにはレトさんが大好きなことは確かで。
｢わかってるよ｣
そう言って笑えば、安心したようなレトさんの顔が近づく。
外の薄明かりに照らされたレトさんはなんだかすごくかっこよくて、静かに目を瞑れば自然と唇が重なった。
その時、ガラガラッと教室のドアが開く。
｢おーいお前ら、そういうのは帰ってからにしろ！鍵占めるぞー｣
その音と一緒に聞こえてきた声に、二人でビクッと肩を揺らし慌てて顔と体を離す。
バチッと目があったその人は、廊下の明かりで頭が光っている私の担任。
呆気にとられている私たちが返事もできないでいると、若いもんはいいなー、と今の時代セクハラとも取られかねないことを言いながらどこかへ行ってしまった。
しんと静まりかえる教室。
なんとなく、二人で目を合わせる。
恥ずかしかったけど、それ以上になんだか面白くて。
｢Aの担任やろ？｣
｢うん、見られちゃった｣
その後二人で、あのハゲの忠告を無視してちょっとだけ教室に居残った。
さっきレトさんに渡した｢レトさんドッキリサプライズ大作戦！｣と書かれたルーズリーフを裏返す。
何も書かれていない真っ白なそこにレトさんが｢キヨくんに仕返し逆ドッキリ大作戦！｣と楽しそうに書いた。
明日学校に来たら絶対ハゲにからかわれるけど、そんなことより、来週が楽しみで仕方がない。
両面に文字の書かれた一枚のルーズリーフをカバンにしまい、二人だけの小さな楽しみを胸に校舎を後にした。
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お題サイト:
『確かに恋だった』 学校でする7題 より
嫉妬させたかったんです、レトさんに
でもレトさんを泣かせるつもりはなかったんです、
でも勝手に私の頭が、あああ、
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ぽっぽ(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます。わわわ、とても嬉しいお言葉...!!私は嬉しくてハゲそうです...! (2018年2月21日 22時) (
レス) id: 5326fc1be3 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - どうしよう！文章の書き方が私好みすぎてハゲそうです！ (2018年2月21日 22時) (レス) id: 033c473335 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳩ポッポ | 作成日時：2018年2月20日 16時
