いやなことがあったとき 【ky】 ページ3
｢おかえりー｣
私が部屋に入るとキヨはテレビでライブDVDを見ていたようで、私が帰ってきた音に気付いて声はかけてくれるけど一切こっちを向かない。
キヨがドラマとか映画とかを見ているときはいつもそうだ。
付き合いたての初々しいカップルじゃあるまい、私は特に気にもしていないし嫌でもなかった。
でも今日は私の心の持ちようが違った。
今日は仕事で嫌なことがあって気分が優れなかったから、帰り際にちょっとカフェによって気分転換をしていた。
でも結局はその甲斐もなく気分は晴れずじまい。
そのままの気持ちで帰宅してしまったから、いつものキヨなのに今日はなんだかイラッとしたというより、ちょっと寂しく感じてしまう。
いつもならしないように気を付けている溜息をついて、バッグを少し乱雑に置いた。
上着をハンガーにかけて、キヨがふわふわのソファに座っているから私は硬いダイニングのイスに座る。
今日はこのままお風呂入って寝ようかな、なんて肘をつきながら時計を見て考えていると、ふと視線を感じた。
チラッと視線だけをこの部屋にいる唯一の人物に向けると、さっきまでアイドルに釘付けだったキヨがテレビに背を向けてソファの背もたれに両腕を置き、私のことをじっと見つめている。
｢え、なに？｣
｢何かあった？｣
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ぽっぽ(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます。わわわ、とても嬉しいお言葉...!!私は嬉しくてハゲそうです...! (2018年2月21日 22時) (
レス) id: 5326fc1be3 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - どうしよう！文章の書き方が私好みすぎてハゲそうです！ (2018年2月21日 22時) (レス) id: 033c473335 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳩ポッポ | 作成日時：2018年2月20日 16時
