【twst】NRC生が敵連合に拾われ雄英高校に行く話【MHA】 (ページ7)

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◇０６「試験開始」ページ7

【演習会場Ｂ】

「うわ、広いな…」

私は更衣室でナイトレイブンカレッジの体操着に着替えて演習会場へと向かう。
…ここが模擬市街地か。受験会場というには少々広過ぎる気がする。
周りを少し見渡すと、先程見かけた緑髪の男子生徒と眼鏡の真面目君を見つけた。
他にもユニークな見た目の生徒が沢山いる。手が６本も生えた生徒もいれば、背がジェイド先輩やフロイド先輩以上に高い生徒もいる。
…この世界ではきっと普通なんだろう。深く考えない方がいい。

「おい見ろよ、あいつ校門前で転けそうになってた奴だぜ」

「さっき注意されて畏縮しちゃった奴」

これ、多分緑髪のあの子の事を言ってるんだろうな。
他の生徒は“ラッキー”と思っているのを全く隠し切れていない。

「おい、あそこの女子見ろよ！めっちゃ美人じゃね？」

「マジじゃん！俺、結構タイプかも」

「あんなん見た目だけだって。おもちゃのペン持ってるし」

「お遊び受験だろ」

この陰口は…もしかして私に対して言っているのか？
ちょっと聞き捨てならないな。マジカルペンはおもちゃじゃない。
私をモブ扱いせず美人扱いした男は見る目あるけど、他は論外だ。魔法も使えないくせに。
こんな陰口を叩く奴らでも受験出来るんだから絶対に受かってやる。

【はい、スタート！！】

イライラしながら周囲の生徒を睨んでいると、いきなり上から声が聞こえた。
こんなにいきなり始まるものなのか？と思ったが、多分これが開始の合図だろうし、他の生徒がもたもたしている間に出し抜いてやろう。

***

「っ！」

激しい音を立てて仮想敵が壁を壊し目の前に現れた。
…これは多分、１Ｐの敵だ。
この程度ならユニーク魔法を使わずとも魔法でどうにか出来る。

「流水よ、あの敵を飲み込め！ウォーターショット！」

私が大声でそう叫ぶとマジカルペンが赤く光り輝き、辺り一帯が水属性魔法により水浸しになった。これは大成功だ。

私が放った水属性魔法は仮想敵に直撃したらしく、仮想敵はもう動く気配がない。
やはりこの敵には火属性魔法より水属性魔法のほうが効果がありそうだ。

早く点数を貯めておきたいし、この調子でどんどん行こう。