【twst】NRC生が敵連合に拾われ雄英高校に行く話【MHA】 (ページ24)

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◇２３「学級委員長」ページ24

「静粛にしたまえ！委員長とは“多”を牽引する責任重大な仕事だぞ…！「やりたい者」がやれるモノではないだろう！」

声のする方へ視線を向けると、そこには物凄くやりたそうなオーラを出しながら挙手している天哉君がいた。
悲しいほどに説得力がない。

「周囲からの信頼があってこそ務まる聖務…。民主主義に則り、真のリーダーを皆で決めるというのなら、これは投票で決めるべき議案！」

…投票とかいう面倒くさいことをさせないで欲しい。誰がやっても私には関係ないし。
もう誰でもいいや…。適当に名前書いて入れとこう。

「さぁ！名前を書いた紙をこの箱に入れたまえ！」

緑谷出久３票
八百万百２票
青山優雅１票
芦戸三奈１票
蛙吹梅雨１票
尾白猿夫１票
上鳴電気１票
切島鋭児郎１票
口田甲司１票
砂藤力道１票
障子目蔵１票
耳郎響香１票
綺瀬A １票
瀬呂範太１票
常闇踏陰１票
爆豪勝己１票
葉隠透１票
峰田実１票

…私に入れた人、誰だ？
私のどこを見て判断した？顔か？

「んじゃ、委員長は緑谷。副委員長は八百万だ」

この２人なら真面目そうだし問題ないな。
ちなみに私は百ちゃんに入れた。しっかりしてそうだし。

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午前の授業が無事に終わり、今は昼休みだ。
…そろそろ弔さんが動き出すはず。巻き込まれないように離れた場所で食事を摂ろう。

「ねぇねぇ！Aちゃん！！」

「…？ど、どうしたのお茶子ちゃん」

「今から飯田君とデク君とご飯食べるんだけど、Aちゃんも一緒にいかない？」

…どうしよう。
弔さんの計画通りだと食堂方面の廊下は絶対に混雑する。
出来れば行きたくないけど、ここで嫌な印象を植え付ける訳にもいかない。

「…うん！いいよ！」

「本当！？じゃあ早速行こ！」

お茶子ちゃんの笑顔には特殊な魔法でもかかっているのだろうか。嫌なのにすんなりと了承してしまった。
…カリム先輩から宴に誘われたら絶対行ってしまう症状と同類のやつだ。
別に弔さんの計画に干渉しない程度なら何をやっても怒られないだろうし…ちょっとくらい大丈夫だろう。

…別に、楽しみなんかじゃない。
私が一緒にお昼を食べて楽しいと思えるのはナイトレイブンカレッジの皆だけだ。

私はお茶子ちゃんに手を引かれながら、誰に対して言っているのかわからない言い訳をずっと１人でしていた。