【twst】NRC生が敵連合に拾われ雄英高校に行く話【MHA】 (ページ23)

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◇２２「報道陣と朝」ページ23

【翌朝】

「オールマイトの授業はどんな感じですか！？」

「教師のオールマイトについてどう思っていますか？」

「オールマイトの様子はどんな感じでしょうか！？」

…朝からオールマイトオールマイト。
耳元で叫ばれると鬱陶しいしうるさい。何だこの人達は。
私は手に持っていたジャムパンを口に入れ、マイクを押しつけてくる人達を無視して早足で校舎の方へと向かった。

「…はぁ。……ん？あれ、焦凍君？おはよう！」

「……あぁ。おはよう」

相変わらずこの人は声小さいし態度が冷たいな…。
でもめげずに明るい女子生徒を演じなくては。どうせ一時期だけの仲だ。

「ねぇ、教室まで一緒に行こうよ」

「……好きにしろ」

普通に「いいよ」って言えないのかこの男は。たったの３文字だぞ。
せっかく顔が整ってるのにこうも愛想が無いと損しかしないだろうに。
…イライラしたら負けだ。穏やかに…冷静に…。

***

結局会話は一切続かないまま教室についてしまった。
この轟焦凍という男は私が笑顔で話しかけても「ああ」「そうか」しか言わないのだ。
ナイトレイブンカレッジにはいないタイプの寡黙男子の対応方法なんて知るわけない。
常時眠たげなシルバー先輩でももっと会話出来るのに…。

席に着き、私は気分を紛らわす為にマジカメを開いて投稿を更新する。

【La_Belle_A
強制的に変な学校に通う事になった。
早く帰りたい。無理過ぎ。
#やばい #実質RSA】

よし…と。
無事に投稿し終わったのでスマホをポケットにしまう。

それと同時にタイミングよく相澤先生が教室にやってきた。
先生は昨日の戦闘訓練の振り返りをしている。
特に私については言及していないみたいだ。よかった。

「さて、HRの本題だ。急で悪いが、今日は君らに…」

…また抜き打ちテストか？
もう何をされても驚かないぞ。

「学級委員長を決めてもらう」

学級委員長か…。内申点を上げたところで特に良いことがある訳ではないし、面倒だしスルーしていいだろう。スパイが目立つのは良くない。

「委員長！やりたいです！」

「ウチもやりたいっス」

「ボクの為にあるヤツ☆」

「オイラのマニフェストは女子全員膝上30cm！」

「リーダー！やるやるー！」

…皆やる気満々だな。
簡単に言うとヒーロー志望達のリーダーって事だろう。そんなの死んでもしたくない。