【twst】NRC生が敵連合に拾われ雄英高校に行く話【MHA】 (ページ14)

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◇１３「合格」ページ14

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「…で、合格したんだな？」

「はい！」

「それは素晴らしい。よくこの短期間の準備で合格出来ましたね。あそこの倍率は年々高くなっているというのに…」

「……合格はウチで養う為の最低条件だ。調子に乗るなよ」

合格してもなおこの反応なのは、ある意味安心する。
でも入学出来るって事は同年代の知り合いが出来るって事だ。
弔さんには悪いが、同年代の知り合いは正直欲しい。

でもあまり情は持たないようにしないといけない。
どうせ裏切る事になるんだろうし。それに、どの道私はこの世界から消える存在だ。

私はアジトのカウンターに腰をかけ、黒霧さんが入れてくれた甘いオレンジジュースを一口含んだ。

【４月】

「おぉ…」

くるりと回って、制服のスカートをひらひらとさせる。

私は諸事情でナイトレイブンカレッジでは男のフリをして生活していた。
…まぁ色々あって知り合いのほぼ全員に女だってバレたんだけど。
あそこは男子校だったし、男子校に女の格好で入学するなんてアホな事は私の常識的に出来なかった。

ちなみに、最初に弔さん達と会った時も男装状態だった。
次の日には女だってバラしたけれど、弔さんは心底興味無さそうだったのを鮮明に覚えている。まぁ、興味を持たれても困るのだが。

…結局何が言いたいかと言うと、ここでは男のフリなんてする必要がないという事だ。
つまり、雄英高校には女の姿で入学する事が出来る。
ウィッグもしなくて済むし、思う存分ヘアアレンジだって出来る。
柄にもなく後ろで小さめのお団子を作ってハーフアップなんかしちゃってるので多分物凄く浮かれてるんだろうな。

この髪留め代わりに使ってるリボンは制服の腕に巻いていたハーツラビュル寮のリボンだ。
…これで少しは寂しい気持ちが薄れるといいけど。

「よくお似合いですよ、ベル」

「黒霧さん、ありがとうございます！」

「…ヘマしたらわかってるだろうな」

「わ、わかってますよ…じゃあ行ってきます！」

私は足早にアジトを出て雄英高校へと向かう。

…そうだ、学校に着く前に生存報告を兼ねて写真を撮って投稿しよう。
丁度可愛らしいピンクの花が沢山咲いてるし…ここでいいか。
私はカメラを起動して花を撮影し、それをマジカメに投稿した。

【La_Belle_A
生きてます。
花が綺麗です。
#生存報告】

ちゃんと投稿も出来たし、早く学校へ向かおう。
流石に入学早々遅刻は嫌だ。