【twst】NRC生が敵連合に拾われ雄英高校に行く話【MHA】 (ページ11)

今日:24 hit、昨日:6 hit、合計:281,050 hit

◇１０「アパートにて」ページ11

＿＿＿＿＿弔さんと黒霧さんにユニーク魔法の説明をしていたらもうこんな時間になっていた。

私のいた世界では、火属性魔法、水属性魔法、木属性魔法、無属性魔法以外にも世界にただ１人しか使えない(諸説あり)固有魔法があり、それがさっきの“アダム”で、その固有魔法がこちらの世界で言うところの“個性”だと言えばなんとか納得してくれた。

こちらの世界では１つの“個性”しか使えない人間が多いので、“個性”ではないが色んな属性魔法を使える上に箒があれば空も飛べてユニーク魔法も使える私は所謂チート的存在らしい。
元いた世界ではあまりにも当然の事だけど、こっちでは異例の強さを誇ると言われた。ちょっぴり嬉しい。

…でも、今はチートアピールをするよりもさっさと寝たい。
私は用意されたアパートに戻り、決してふかふかとは言えない冷たいベッドに寝転がった。

「はぁ……」

なんだかいろんなことがあったけど、一体これからどうなるんだろう。
…皆、私のこと探してくれてるのかな。見捨てられてたら末代まで呪ってやる。

「…あれ、スマホは起動するんだ…」

寝転がりながらダメ元でスマホを起動してみたが、運の良いことに一応スマホは使えそうだった。
部屋に置いてあった充電器もちゃんと使えてるし、とりあえずは一安心だ。

…！
そうだ、これがあればあっちと連絡が取れるのでは？
思い付いたらすぐ行動がモットーな私は急いでマジカメを起動して投稿画面を開く。

「えっと…写真は部屋の写真でいいか。あとは…これでハッシュタグをつけたらいいのかな」

今までマジカメに触れてこなかったのが今になって響くなんて…。
悔やんでも仕方がない。とりあえず投稿しよう。

【La_Belle_A
この投稿見えてますか？
#知らない世界に飛ばされた #助けて】

使い方が合ってるかはわからないが、もうこれでいいや。
もしこれであちらと通信が出来るのなら戻れる可能性がグンと上がる。

「ふぁぁ…。はぁ…疲れた…」

…今日はもう寝よう。続きは明日でいい。
私はスマホを枕元に置き、通知がうるさいほど鳴っているのにも気付かずそのまま夢の世界へ落ちていった。