桜 ページ11
夢を、みた。
一度きりの、勉強会の時の夢。
『なぁ、A、俺のこと好きって言ってただろ？なんで？』
『え……明るく笑ってるの、見てて好きだなって思って…でも今のクールなのもかっこいいと思うし…うーん…なんていうか、ずっと＿＿＿くんのこと見てて、気付いたら好きになってた。理由なんてないかも』
『…俺を…みてたら……』
『…日曜日に大事な用があるんだ。その用がうまくいったら＿＿＿＿』
大事なところで意識が遠のいて、現実に引き戻されているんだと気づいた。
いやだな。ずっと、夢の中にいたい。＿＿＿くんに…。
「…ぃ…おい」
＿＿＿くん…？…ちがう、えっと……
「荼毘…？」
「嗚呼。歯ぎしりうるせぇよ、黙って寝ろ」
「ぇ、あぁ…ごめ……んっ？！」
いやいやいや待って。
「あの…荼毘く……さん。この状況は一体？」
「なンだよ、いやだとは言わねぇよな？」
「ちが、いや、あのですね、これは幸せすぎてあの……」
「おとなしくしてろ」
「ぁぃ…」
ドッドッドッ…と心臓が爆発するんかという程に音を立てている。
私はと言えば現在。荼毘くんの腕の中にいた。
この間まで変態だの離れろだの言っていたのに何事かと思うだろうから、説明しようと思う。
私 に も わ か ら な い 。
“ようこそヴィラン連合へ！大放火☆歓迎会”の後、住む場所を無くした私は氏子さんに場所を提供してもらった。
……住む場所を無くしたと言うと語弊があるかもしれない。
私は今、火事での行方不明者として捜索されているから、もともと住んでいた家にはもう住めないだろうと必要な物だけ手早く回収したあと、アジトに戻り新居をどうするか相談していたところ、黒霧が氏子さんに頼んで新居を手配してくれたのだ。
そこまでは良かった。
引っ越し作業(と言っても荷物は少ない)を終わらせ、ひと眠りしようとベッドに潜りこんで飛ばした意識が帰ってきて、現在。
何故か荼毘くんがこの家の合鍵を持っており、知らぬ間にベッドの中に潜り込んできていた。
本当に私にもわからない！！！何！？何が起きてるの？！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 351人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ヒロアカ」関連の作品
青春にセクシュアルな要素はいりますか。【僕のヒーローアカデミア】
【ヒロアカ】この世界に希望の詩を【轟焦凍】第七楽章
【ヒロアカ】第14代博麗の巫女のテレグノシス
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
m(プロフ) - コメント失礼します。どちらのエンドも作ってくださるとは本当に有難いです。これから、更新再開にワクワクした気持ちで待つのが楽しみです。これからも心より応援しております。この作品を作ってくださり、読者のことを考えてくださり、本当にありがとうございます。 (2023年2月10日 21時) (
レス) @page36 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
どこぞのオタク - ぅぴゃぁ 尊い (2023年1月22日 17時) (レス) @page25 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
モブZ(プロフ) - 話の内容や主人公の性格性とか荼毘の言動とかめっちゃ好きです！更新頑張って下さい！ (2023年1月22日 2時) (レス) @page24 id: 4e3074e3cf (このIDを非表示/違反報告)
燈 - 社畜に年末年始など無いのです。更新遅くてすみません、気長に待って楽しんでいただけたら幸いです。コメントありがとうございます。励みになります。 (2022年12月28日 14時) (レス) id: 9e19da6f1a (このIDを非表示/違反報告)
かもめさ - 最高すぎます…！！！もう好きでしかないです。更新を楽しみにしています！！！ (2022年12月21日 11時) (レス) id: 41ebbd34c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：燈 | 作成日時：2022年12月7日 11時
