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「いやいや、え？なにやってんの？」
「何って、お前のこと迎えにきたんだよ」
「いや殺しに来たの間違いでしょ何で放火すんの」
「燃やせるもんあったら燃やすだろ」
「燃やさないよ！？」
何で当然のような顔してるんだこの人！畜生どんな表情しててもかっこいい！
軽口で文句を垂れながら荼毘くんと足早に階段を下っていく。
迎えに来たのであれば行くところは1つだろう。
「あれ、なんでわざわざ迎え？電話は？」
「俺は変態の連絡先なんざ覚える趣味はねェ」
「だいぶ酷いな」
というか弔くんと連絡先を交換したはずなんだけど…これサービスみたいなもの…？
ありがとう弔くん…！
＿＿＿
１階に到着した、が、問題は人に見られないように、更に火災に巻き込まれないように逃げなきゃ行けないこと。
「荼毘くん、こっち」
時間帯と認知度から考えて、ここならという場所へ荼毘くんを連れていき、そっと外へ出る。
「今お前、ビルの放火犯を逃がしたんだぞ、逃走幇助。これでお前も立派なヴィランだな、おめでとう」
後ろからついてきた荼毘くんがニタニタと笑いながら皮肉っぽく言ってくる。
「グッバイ私の退職金……」
もう会社には戻れないな、貯金、今のうちに下ろしてしまっておこう……。
こんな形での連合に属して世界変わったね！は期待してなかったな…。と悲しくなりながら荼毘くんとアジトへ向かった。
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
＿
「お、来た来た」
扉を開けた私を見て少し楽しそうにそんな言葉を発したのは、我らがリーダー弔くんだった。
「弔くん、私君のこと見直した、ありがとう」
「喜んでもらえて何よりだ、火事、結構でかくなってて俺も満足だよ」
「えっ」
何で火事の事？
「俺が荼毘にやってこいって言ったんだよ、お前の歓迎会だ」
「は？！見直して損したくっそ！！！このっ…貴様ァ！？」
予想通りの反応だったのか、にこやかにネタばらしをする弔くんに続いて荼毘くんが言った。
「歓迎会してもらえるなんて気に入られてんなァ、俺らの時はなかったぞ」
えっ私気に入られてたの？！嬉しい〜！…じゃない！！
「なんで私を迎えに行ってから放火しろって言わなかったの！？荼毘くんの綺麗な蒼見逃したじゃん！！！」
「そこですか？」
放火の方じゃないんだ、と言った顔で私を見るのはトガヒミコちゃん、花のＪＫだ。
「私にとって大事なのは荼毘くんの蒼だから」
あと放火が歓迎会だという点については突っ込むのを放棄したから。
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m(プロフ) - コメント失礼します。どちらのエンドも作ってくださるとは本当に有難いです。これから、更新再開にワクワクした気持ちで待つのが楽しみです。これからも心より応援しております。この作品を作ってくださり、読者のことを考えてくださり、本当にありがとうございます。 (2023年2月10日 21時) (
レス) @page36 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
どこぞのオタク - ぅぴゃぁ 尊い (2023年1月22日 17時) (レス) @page25 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
モブZ(プロフ) - 話の内容や主人公の性格性とか荼毘の言動とかめっちゃ好きです！更新頑張って下さい！ (2023年1月22日 2時) (レス) @page24 id: 4e3074e3cf (このIDを非表示/違反報告)
燈 - 社畜に年末年始など無いのです。更新遅くてすみません、気長に待って楽しんでいただけたら幸いです。コメントありがとうございます。励みになります。 (2022年12月28日 14時) (レス) id: 9e19da6f1a (このIDを非表示/違反報告)
かもめさ - 最高すぎます…！！！もう好きでしかないです。更新を楽しみにしています！！！ (2022年12月21日 11時) (レス) id: 41ebbd34c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈 | 作成日時：2022年12月7日 11時
