10__誓い�� ページ10
それから私達は勝己の運転で昨日のお店に向かうことにした。
私は体調が不安なこともあって、いつも座っている助手席ではなく直ぐ頼れる人が隣にいる後部座席へ。そんな私の隣には轟くんがいて、デクくんが助手席に座った。
勝己はここ三週間、
仕事をしながら調査をしてくれていたらしい。
夜勤の大半はそのヴィランについて。
なるべく私を避けていたのは、
寄り添う度に、
うっかり口にしてしまいそうだから。
浮気だと思っていたなんて失礼にも程がある。
「…クソッ！デクにAの事見てろと頼んどきゃ平気だと勝手に思ってた…。」
「……ごめん。まさか飲み物に入ってるとは思わなくて…それにかっちゃんが同窓会来ないって知らなかったし…どうしてだろうあのヴィランは店員に化けていたのかそれとも客に紛れていたのかブツブツブツブツ……
「るせぇ！」
あぁ、デクくんだ…笑
この二人の会話をまじまじと見るのも久しぶりな気がする。
そう思って少し関心していると、轟くんが私の身体をぐいっと引き寄せ膝枕の状態になった。
「A、気分悪くねぇか？俺に寄りかかっておけ。抱えてやる。」
「おい舐めプ、俺の女だっつってんだろ。もう少し言い方考えろや。」
勝己がそう言うと轟くんは私の身体をよりぎゅっと寄せ、私の顔を見つめたかと思えば再び口を開いた。
「悪ぃな爆豪。俺はヴィランの力でAが振り向くのは嫌だがAを諦めた訳じゃねぇ。自分の力で振り向かせてみせる。」
……………轟くんらしい。
真剣に私を見るその目がかなり刺さる。
今でもこんなイケメンに告白されたことは信じられない。
でも勝己も静かにしてればかなりかっこいいのに。笑
「轟くん…今のかっちゃんにそれは酷だよ……。」
「るせぇ！俺なら大丈夫なんだよ！！とりあえずAの体調心配して死ね！！！！！」
勝己はそう言うと軽く舌打ちをしてまた黙り込んだ。
「…ふふっ……本当はかっちゃん、自分がAちゃんの事抱きしめたいんだよ。」
その一言を聞いて私は辛くなった。
大好きな勝己の腕の中の温かい感触。
それを忘れてしまうなんて。
「着いたぞ。」
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華(プロフ) - 緑風さん» ありがとうございます！また新しい作品が書けたら書きたいので是非よろしくお願いします...！ (2019年9月30日 11時) (
レス) id: 829e9099e6 (このIDを非表示/違反報告)
緑風 - もっと早くこんな作品に出会いたかった！主人公の記憶が塗り替えられていく過程がすごく印象的でした。感動しました。このままどんどん続編読んでいきますね！ (2019年9月17日 1時) (レス) id: b476641bcb (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ＊あまふく＊さん» ありがとうございます！あああ続編まで本当に嬉しいです(T_T)これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年3月6日 20時) (レス) id: 3752a9b114 (このIDを非表示/違反報告)
＊あまふく＊(プロフ) - かっちゃん推しなんで嬉しいです！記憶が反対になってしまうなんてなんて切ない...！！泣きました。続編なども見させてもらってます！これからも頑張ってください！ (2019年3月5日 23時) (レス) id: cfae17b029 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ミライさん» そのお言葉が大変嬉しいです(T_T)(T_T)こちらこそ本当にありがとうございます！！ (2019年2月18日 2時) (レス) id: bddee0af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2019年1月2日 0時
