6__悪夢の幕開け�� ページ6
�犁�憶操作��
聞いた事のない個性に私はますます混乱した。
全く話についていけないが、
勝己はそんな私にお構い無しに次々と話し出した。
「俺は昨夜、あのヴィランの捜索をしていた。」
「…………Aが狙われているのを知って。」
………なにそれ？
じゃあ尚更ずっと隣に居
「A、前にヴィラン退治の時に一度倒れた事あったよな。」
…あった。
約3週間前、ヴィランに変な煙を吸わされて倒れた。
病院に運ばれてただの睡眠ガスと診断されたが。
「あの時お前を救助したのは俺だ。そん時にあのクソヴィランはこう言ってきた。」
「｢俺の個性は記憶操作だ。｣」
「｢近いうちにまたあの女を狙う。｣」
「｢その事をあの女に伝えたら、｣」
「｢その瞬間あの女の記憶からお前を消す。｣」
な…に………、そ…れ？
あまりに受け入れ難い話の内容に
もう頭がパンクしそうだった。
そんな事あるはずがない。
私は訳が分からない中必死に自分の思考を巡らし、何とか言葉を返した。
『…それ、今私に話して平気なの？』
「事務所に報告したら秘密裏に調べてくれた。あいつの個性は二段階あるらしい。」
どんどん進んでいく嫌な話、聞きたくなかった。
「一度目は一ヶ月の間、対象者の記憶から特定の人物を消すことが出来るようになる。」
「だがこれにはヴィランの命に関わるほどのエネルギーを使う必要があってほぼ使えねぇらしい。不運な事にそれを俺が知ったのは昨夜だ。それと睡眠効果は副作用らしい。」
「………二度目はなんだ？」
轟くんが勝己に尋ねる。
……………聞きたくない。
そう言えば昨日の朝もだけど、
最近気をつけて行けよって言われる事が多かった。
私の記憶から勝己が消える。
有り得ない、信じられない。
「………目覚めた後一番最初に触れた奴と、一度目に決めた特定の人物が記憶の中で入れ替わる。ちょうど一ヶ月、徐々に蝕まれながら。」
「……つまりAの記憶ン中で」
「俺と轟が入れ替わるんだよ。」
「お前は俺じゃなくて轟を好きになる。」
これは現実？
勝己、
轟くん。
「一ヶ月後に完全にな。」
一ヶ月後……？
今日は3月20日
一ヶ月後は4月20日……。
勝己の、誕生日。
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華(プロフ) - 緑風さん» ありがとうございます！また新しい作品が書けたら書きたいので是非よろしくお願いします...！ (2019年9月30日 11時) (
レス) id: 829e9099e6 (このIDを非表示/違反報告)
緑風 - もっと早くこんな作品に出会いたかった！主人公の記憶が塗り替えられていく過程がすごく印象的でした。感動しました。このままどんどん続編読んでいきますね！ (2019年9月17日 1時) (レス) id: b476641bcb (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ＊あまふく＊さん» ありがとうございます！あああ続編まで本当に嬉しいです(T_T)これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年3月6日 20時) (レス) id: 3752a9b114 (このIDを非表示/違反報告)
＊あまふく＊(プロフ) - かっちゃん推しなんで嬉しいです！記憶が反対になってしまうなんてなんて切ない...！！泣きました。続編なども見させてもらってます！これからも頑張ってください！ (2019年3月5日 23時) (レス) id: cfae17b029 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ミライさん» そのお言葉が大変嬉しいです(T_T)(T_T)こちらこそ本当にありがとうございます！！ (2019年2月18日 2時) (レス) id: bddee0af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2019年1月2日 0時
