40__最後の夜�� ページ40
「おい！爆豪！！何やってんだ！？普通の人だったらどうす………
爆破で出た煙が晴れると、
男の胸ぐらを掴み壁に押さえつける爆豪くんがいた。
「はぁ……はぁっ…………なァ……返せよ……………………！あぁ゛！！？」
『動くな！！！』
私がそう叫ぶと、その男は私を見てニヤりとした。
「「お前、俺の事わかる？」」
『…知らない。』
何を言ってるのかよく分からず、
私は素直に答える他無かった。
そうかと思うと、男は突然高笑いをし始めた。
「A！気をつけろ！こいつ頭いかれてやがる！！」
「「頭いかれてんのはその女だろ〜！」」
切島くんが私を庇うと
その男はそう言って更に笑い出した。
「っるせんだよ！！！！！！！！！」
感情的になった爆豪くんは少し気を緩めてしまったのか、隙をついて男は路地裏から抜け出してしまった。
「「明日だな」」
「「お前らの最期。」」
「「見届けてやるよ」」
そう言い残したかと思うと去ってしまった。
『何だったんだろうね？』
「……切島。今日は二人にさせてくれ。」
私が声をかけると爆豪くんは突然そんな事を言い始めた。
「？……わかった。あのヴィランっぽいやつは今のところ被害は見られねぇし、保留でいいか？」
「あぁ。」
爆豪くんが返事をすると切島くんは去ってしまった。
私は突然の状況に訳が分からずぽかんとしていると、爆豪くんは私の手を引いて口を開いた。
「A、家に帰ろう。」
『は？仕事は…？』
「今日は早退させてもらう、お前もだ。……轟には話をつけておく。だから、」
「今日は俺ん家に帰って欲しい。」
何を言っているの…？
仕事をサボって私を家に連れて帰る……？
冗談じゃない。
『そんなの絶対いや…………
「俺の、」
「最後のワガママだ。」
そう言って私を見る爆豪くんの目は
吸い込まれそうなくらい真剣だった。
「何もしねぇよ。ただ一緒にいてくれりゃいい。」
そう言えば明日は爆豪くんの誕生日だった気もする。
記憶が曖昧でよく覚えていないけど何か借りがあったような気もするから、
私は首を縦に振った。
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華(プロフ) - 緑風さん» ありがとうございます！また新しい作品が書けたら書きたいので是非よろしくお願いします...！ (2019年9月30日 11時) (
レス) id: 829e9099e6 (このIDを非表示/違反報告)
緑風 - もっと早くこんな作品に出会いたかった！主人公の記憶が塗り替えられていく過程がすごく印象的でした。感動しました。このままどんどん続編読んでいきますね！ (2019年9月17日 1時) (レス) id: b476641bcb (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ＊あまふく＊さん» ありがとうございます！あああ続編まで本当に嬉しいです(T_T)これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年3月6日 20時) (レス) id: 3752a9b114 (このIDを非表示/違反報告)
＊あまふく＊(プロフ) - かっちゃん推しなんで嬉しいです！記憶が反対になってしまうなんてなんて切ない...！！泣きました。続編なども見させてもらってます！これからも頑張ってください！ (2019年3月5日 23時) (レス) id: cfae17b029 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ミライさん» そのお言葉が大変嬉しいです(T_T)(T_T)こちらこそ本当にありがとうございます！！ (2019年2月18日 2時) (レス) id: bddee0af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2019年1月2日 0時
