38__ロック画面�� ページ38
4月も下旬に向かいすっかり暖かくなってきた。
「今日も見事な活躍だったよ〜！」
『ありがとうございます！』
私はこうして毎日ヒーロー活動をしている。
事務所の先輩に褒められるのは素直に嬉しい。
私はいつも通り帰り支度をしてスマホを手に取った。
いつも目に入る男の人。
同級生の爆豪くん。
ただの友達だし、
ロック画にし続ける必要は無いんだけど、
何故か変えたらいけないような気がして。
《4月18日》
「迎えに来たぞ。」
今日もいつも通り焦凍が迎えに来てくれた。
「身体の調子はどうだ？」
『全然平気。』
焦凍は最近やたらと私の体調ばかり気にして、
家に帰れば今日もさっさと寝ようとしていた。
最近の焦凍はキスもしてくれないし抱きしめてもくれない。
前はいつも一緒に寝ていたのに。
『ねぇ焦凍。私何かした？』
「なんでだ？」
何となく勝負に出てみようと思った。
私は思いっきり焦凍に抱きついて上目遣いで甘い声を使って誘ってみた。
『なんで私のこと、触ってくれないの…？』
すると焦凍は
私をひょいっと持ち上げて布団に放り投げた。
「…………俺だって男だ。」
完全に雄の目をしていた。
そのまま私は簡単に押さえつけられて無理矢理パジャマを脱がされた。
でも、
私の事嫌いなわけじゃないんだと思うと少し嬉…
そう思っていると焦凍の手が止まった。
「………わりぃ。」
そう言うと私にパジャマを着るように促した。
なんで？
そう言った彼の水色と灰色の瞳は
深い青が増していた。
その目は私の露わになった太もものアザに向けられている。
これなんだっけ？
なんでこれがあるのかもわからない。
なんで私に近づいてくれないのかも分からない。
なにもかも分からなかった。
「お前の事は嫌いじゃねぇ、大好きだ。」
『じゃあなんで？！』
「今はダメなんだ。ごめんな。」
そう言うとさっきまでとは対照的に壊れ物を扱うかのような優しい手つきでパジャマを着させてくれた。
頭と心が痛んだ。
その日はいつもと違って、
私が安心出来るかのように優しく抱えて寝てくれた。
その時、通知音がしてスマホが光った。
そこには海の前で笑う勝己の姿が写っていた。
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華(プロフ) - 緑風さん» ありがとうございます！また新しい作品が書けたら書きたいので是非よろしくお願いします...！ (2019年9月30日 11時) (
レス) id: 829e9099e6 (このIDを非表示/違反報告)
緑風 - もっと早くこんな作品に出会いたかった！主人公の記憶が塗り替えられていく過程がすごく印象的でした。感動しました。このままどんどん続編読んでいきますね！ (2019年9月17日 1時) (レス) id: b476641bcb (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ＊あまふく＊さん» ありがとうございます！あああ続編まで本当に嬉しいです(T_T)これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年3月6日 20時) (レス) id: 3752a9b114 (このIDを非表示/違反報告)
＊あまふく＊(プロフ) - かっちゃん推しなんで嬉しいです！記憶が反対になってしまうなんてなんて切ない...！！泣きました。続編なども見させてもらってます！これからも頑張ってください！ (2019年3月5日 23時) (レス) id: cfae17b029 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ミライさん» そのお言葉が大変嬉しいです(T_T)(T_T)こちらこそ本当にありがとうございます！！ (2019年2月18日 2時) (レス) id: bddee0af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2019年1月2日 0時
