36__ロック画面�� ページ36
「久しい顔だな」
暫くすると聞いた事のある声が聞こえた。
懐かしい………相澤先生だった。
「お楽しみか。」
すると突然、激しい頭痛が私を襲った。
『うぅ゛』
「Aちゃん？！しっかり！！！」
頭がぐるぐるして意識が……
「…頼みが…る。Aに先………………
勝……爆豪くんが何を言っているのか最後まで聞こえなかった。
それから暫くすると、一気に目が覚めた。
目の前には個性を発動している相澤先生がいた。
「気づいたか？」
勝己にそう言われて私は首を縦に振った。
「前にお前が言っていたのを思い出して試してもらった。今は先生の個性のお陰でお前は正常みてぇだ。」
「最近妙なヴィランが雄英付近を嗅ぎ回っているが、爆豪がそいつが視界に入ったら個性を消せと言うからやってやった。」
「事情は分からないが、今のお前に個性を使うのは何故かかなりキツい。俺はドライアイだ…そう長くは持たない」
…そりゃそうだよね。
「お前らも一人前になったんだ。自分達の力でなんとかしろ。」
そう言うと相澤先生は行ってしまった。
でも、先生がヴィランの個性を抑制してくれたお陰で私の脳は正常な状態に慣れてまだ正気を保っていた。
「何かさ、かっちゃんをいつでも思い出せるような物はないの……？」
デクくんがそう言ったので
私は何か勝己を思い出せるような物を探した。
「例えば指輪とかペンダントとか………」
「…………………ねぇ。」
「え！あげてないの？！マジでか、かっちゃん…」
「…るせぇ黙れ。」
そう言われてみればそんな物は貰ったことがない。
私は何か他に勝己を思い出せるものは無いだろうかと必死に頭を巡らせた。
「カメラロールだ。」
「お前と俺の記憶が、目に見えるカタチで詰まってんだろ。」
勝己がそう言うのでカメラロールを開くと、
その中は勝己の写真ばかりだった。
「さっき半分野郎と話をしてきた。いつまたお前の記憶が狂っちまうか分からねぇ。だからお前は轟の家に帰るのが最善だろう。」
勝己にそんな事を言われてどんな心境で話してるかと思うと居た堪れない気持ちになった。
「だがその間写真を見て、」
「たまには俺の事を思い出して欲しい。」
『…ロック画面に設定しておくよ。』
そうしていつもシンプルなデザインだったロック画面を、海の前で笑う勝己に変えた。
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華(プロフ) - 緑風さん» ありがとうございます！また新しい作品が書けたら書きたいので是非よろしくお願いします...！ (2019年9月30日 11時) (
レス) id: 829e9099e6 (このIDを非表示/違反報告)
緑風 - もっと早くこんな作品に出会いたかった！主人公の記憶が塗り替えられていく過程がすごく印象的でした。感動しました。このままどんどん続編読んでいきますね！ (2019年9月17日 1時) (レス) id: b476641bcb (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ＊あまふく＊さん» ありがとうございます！あああ続編まで本当に嬉しいです(T_T)これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年3月6日 20時) (レス) id: 3752a9b114 (このIDを非表示/違反報告)
＊あまふく＊(プロフ) - かっちゃん推しなんで嬉しいです！記憶が反対になってしまうなんてなんて切ない...！！泣きました。続編なども見させてもらってます！これからも頑張ってください！ (2019年3月5日 23時) (レス) id: cfae17b029 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ミライさん» そのお言葉が大変嬉しいです(T_T)(T_T)こちらこそ本当にありがとうございます！！ (2019年2月18日 2時) (レス) id: bddee0af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2019年1月2日 0時
