28__《4月10日》轟焦凍�� ページ28
《4月10日》-轟焦凍-
今朝は珍しくAから連絡が来た。
〜〜〜〜〜
A「今どこ？会いたい」
〜〜〜〜〜
爆豪と喧嘩でもしたのか？
分からねぇがとりあえず俺は10秒で返事をした。
〜〜〜〜〜
轟焦凍「家だ。俺も会いてぇ」
〜〜〜〜〜
幸い、俺は今日仕事が休みだった。
(ピローン)
〜〜〜〜〜
A「…家ってどこの？」
〜〜〜〜〜
最近記憶が曖昧になっているAはもしかしたら俺の家も忘れっちまったのかもしれねぇ。
そんな心配をしながら俺はまた返事を返した。
〜〜〜〜〜
轟焦凍「忘れたのか？住所貼っておいてやる。待ってる。」
〜〜〜〜〜
Aが俺ん家に来るのは同窓会の日以来だ。
そう思うと少し緊張してきてとりあえず部屋の換気でもしておこうと思って窓を開けた。
(ピンポーン)
「遅かったな。」
『ごめん、事務所に泊まってたんだ…。』
やっぱり爆豪と喧嘩したらしい。
こんな時に何やってんだあいつ。
やっぱり俺の方がAを幸せに出来るなとか思いながら俺はAの荷物を受け取った。
「そうなのか…？身体冷えてねぇか？」
『大丈夫！ありがとう。』
そう言うとAは俺に抱きついてきた。
…家を爆破でもされたのか？こえーな。
「人肌恋しいのか。」
『うん。』
初めてまともに触れる欲しかった温もりが
俺を包んで更に欲を誘った。
「…やっと俺の事、好きになったか？」
『好きだよ。』
直ぐに分かった。
本格的に記憶が入れ替わり始めている。
こいつが爆豪の事を好きな事は、
嫌なくらいよく知っている。
俺は勘違いされんのは嫌だ。
でもな、
せっかく何年も片想いしていた女が今俺に好意を示しているんだ。
例えそれが偽りだとしても、
手に入れたいと思っちまった。
「…………キス、していいか？」
『いいよ。』
すまねぇ爆豪。
今だけでいい、許してくれ。
俺は静かに口づけた。
ずっとこれが欲しかった。
『…焦凍レモン食べた？』
「いや食ってねぇ。」
『梅干しは？』
「食ってねぇ。」
『………そっか？』
甘酸っぱいってやつか？
そうだよな、俺達がキスするのは初めてだ。
さっき開けた窓から桜の花びらが入ってきて俺の頭に乗った。
もしかするとこれは、
俺達を祝福しているのではないだろうか。
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華(プロフ) - 緑風さん» ありがとうございます！また新しい作品が書けたら書きたいので是非よろしくお願いします...！ (2019年9月30日 11時) (
レス) id: 829e9099e6 (このIDを非表示/違反報告)
緑風 - もっと早くこんな作品に出会いたかった！主人公の記憶が塗り替えられていく過程がすごく印象的でした。感動しました。このままどんどん続編読んでいきますね！ (2019年9月17日 1時) (レス) id: b476641bcb (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ＊あまふく＊さん» ありがとうございます！あああ続編まで本当に嬉しいです(T_T)これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年3月6日 20時) (レス) id: 3752a9b114 (このIDを非表示/違反報告)
＊あまふく＊(プロフ) - かっちゃん推しなんで嬉しいです！記憶が反対になってしまうなんてなんて切ない...！！泣きました。続編なども見させてもらってます！これからも頑張ってください！ (2019年3月5日 23時) (レス) id: cfae17b029 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ミライさん» そのお言葉が大変嬉しいです(T_T)(T_T)こちらこそ本当にありがとうございます！！ (2019年2月18日 2時) (レス) id: bddee0af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2019年1月2日 0時
