18__無常�� ページ18
…眩しい光で今日も目覚めた。
目が覚めるといつも通り朝食が用意されていた。
「起きたか。」
『おはよう、勝己。』
「はよ、……冷めないうちに食え。」
気のせいか私と目を合わせてくれない。
よく見ると勝己の目が腫れていた。
どうやら一晩中泣いていたらしい。
『…勝己、ちゃんと寝た？』
「はっ？！泣いてなんかねーよ！！」
まさかの自白にお互い驚き、勝己はフォークに刺したブロッコリーをポロッとこぼしていた。
『…私の前で泣いてもいいんだよ。』
「るせぇ！お前に余計な心配かけたくねぇンだわ。」
そう言うとまたブロッコリーにフォークを刺して口に運んだ。
………優しいなぁ。
入学したての頃は勝己がこんなんになるとも思わなかったし、まさか同棲するとも思わなかった。
「じゃあ仕事気をつけて行けよ。…一応クソデクにも声掛けとく。今日現場一緒なんだろ？半分野郎は心配だから頼るならデクを頼れ。」
『はいはい。』
「…行ってきます。」
『行ってらっしゃい。』
ーーーーー
「あ、Aちゃん！！」
『デクくん…！今日は宜しくね！』
「うん！体調はどう？」
『全然大丈夫だよ！』
「よかったぁ…かっちゃんにこっぴどく言われたからさ……Aちゃんの事ちゃんと見てろって。」
そう言う細かいところまで気が回るところが勝己らしい。
最初は考えられなかったけど、
勝己はデクくんの事を凄く信頼している。
轟くんもあんなに丸くなるなんて思わなかった。
「あ、今日は僕が家まで送ってくよ！かっちゃん夜遅くなっちゃうかもしれないらしい。」
『ありがとうデクくん。』
「…プライベートで僕の事をデクって呼ぶのは麗日さんとかっちゃんとAちゃんだけだからさ、やっぱなんか特別だなぁ。」
お茶子ちゃんは入学当初からデクくんと仲良かった訳で今は恋人だし、
勝己は幼なじみで昔からデク呼びで、
私はと言うと勝己がデクって呼んでいるから自然と呼ぶように…
……やっぱ私勝己ばっかだな。
『お茶子ちゃんとはいい感じ？』
「へっ？！うん。まぁ…えへへ………」
お茶子ちゃんも愛されてるね。笑
そんな会話を交わして私達は仕事に向かった。
「じゃあ、仕事行こっか！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 359人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
華(プロフ) - 緑風さん» ありがとうございます！また新しい作品が書けたら書きたいので是非よろしくお願いします...！ (2019年9月30日 11時) (
レス) id: 829e9099e6 (このIDを非表示/違反報告)
緑風 - もっと早くこんな作品に出会いたかった！主人公の記憶が塗り替えられていく過程がすごく印象的でした。感動しました。このままどんどん続編読んでいきますね！ (2019年9月17日 1時) (レス) id: b476641bcb (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ＊あまふく＊さん» ありがとうございます！あああ続編まで本当に嬉しいです(T_T)これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年3月6日 20時) (レス) id: 3752a9b114 (このIDを非表示/違反報告)
＊あまふく＊(プロフ) - かっちゃん推しなんで嬉しいです！記憶が反対になってしまうなんてなんて切ない...！！泣きました。続編なども見させてもらってます！これからも頑張ってください！ (2019年3月5日 23時) (レス) id: cfae17b029 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ミライさん» そのお言葉が大変嬉しいです(T_T)(T_T)こちらこそ本当にありがとうございます！！ (2019年2月18日 2時) (レス) id: bddee0af4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：華 | 作成日時：2019年1月2日 0時
