12__誓い�� ページ12
事務所への報告が終わる頃には日が暮れていた
「桜か〜春だねぇ」
「あぁ、綺麗だな」
デクくんと轟くんがそう言ったので外を見ると、
昨日と同じように桜が咲き始めていた。
時が流れ、
この桜が満開になって散る様に、
私達もバラバラになってしまうのだろうか。
去年の春
勝己のツンツン頭に散った桜が乗っていたのを思い出す。
そのクリーム色の髪とピンクの桜はよく似合う。
私、頭の中勝己のことばっかじゃん。
私はこうして勝己のことを、
思い出す事さえ出来なくなってしまうの？
轟くんと桜を見た記憶はない。
轟くんの頭はツンツンじゃない。
クリーム色じゃない……………。
考えれば考える程、ただひたすら辛い。
「どうした？気持ち悪いか？」
泣きそうな私を見てそう言う轟くん。
いつかヤオモモちゃんにも同じ事を言っていた気がする………。
吐き気には足の甲にあるツボね…ハイハイ
「ごめんな。」
不意にそう言って私の頭に手を乗せる勝己。
やだ、やめてよ。
そんな風に言わないで。
なんでそんなに私の事を思って、
自分を責めるの…？
私は勝己の一言に涙が溢れ出した。
そんな私の涙を拭いながら静かに頭を撫でてくれる勝己の手が温かい。
この手の感触を忘れてしまうのが嫌。
「……大丈夫だよ！僕たちなら絶対捕まえられる！僕たちなら出来る！最高のヒーローになれるよ！！」
そんな私達を見て何かを思い返したかのように言うデクくん。
素直に僕たちなら出来るって言葉が嬉しくて、
やっぱりデクくんは最高のヒーローだと思った。
「そうだな。とりあえず今日はゆっくり休んだ方がいい。爆豪、お前全然寝てねぇだろ。お前も体調には気をつけろ。」
「ンなもん分かってんだよ……」
「………A、今日も俺ん家泊まるか？」
「あぁ゛？！何言ってんだテメェ…！」
やっぱり轟くんは何処か抜けている。笑
それからもちろん、
私は自分の家に帰ることにした。
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華(プロフ) - 緑風さん» ありがとうございます！また新しい作品が書けたら書きたいので是非よろしくお願いします...！ (2019年9月30日 11時) (
レス) id: 829e9099e6 (このIDを非表示/違反報告)
緑風 - もっと早くこんな作品に出会いたかった！主人公の記憶が塗り替えられていく過程がすごく印象的でした。感動しました。このままどんどん続編読んでいきますね！ (2019年9月17日 1時) (レス) id: b476641bcb (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ＊あまふく＊さん» ありがとうございます！あああ続編まで本当に嬉しいです(T_T)これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年3月6日 20時) (レス) id: 3752a9b114 (このIDを非表示/違反報告)
＊あまふく＊(プロフ) - かっちゃん推しなんで嬉しいです！記憶が反対になってしまうなんてなんて切ない...！！泣きました。続編なども見させてもらってます！これからも頑張ってください！ (2019年3月5日 23時) (レス) id: cfae17b029 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ミライさん» そのお言葉が大変嬉しいです(T_T)(T_T)こちらこそ本当にありがとうございます！！ (2019年2月18日 2時) (レス) id: bddee0af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2019年1月2日 0時
