轟くん、その５０ ページ11
首を捻って考えていると、ふと、ある言葉を思い出した。
「そうだなぁ、轟くんみたいな人が彼氏だったらいいかもね」
「……何言ってんだお前」
それがこれというわけです。
言ってから少し恥ずかしくなったのは秘密。
「あはは、あのね、いつか読んだ本に『女子はこれに弱い！』っていうのがあって」
「女子じゃねえんだけど」
「それで、どう？照れた？」
「いや、そんなに」
訳が分からないとでも言いたげな顔をする轟くん。
やっぱり男子じゃダメか。こんなに頑張ったのに。
「あの本の著者嘘ついたな！」
「…………俺も」
「ん？」
キーッと悔しそうにしていたら、轟くんがなんか言った。
思わず轟くんを見ると、轟くんも真面目な顔でこっちを見た。
「俺も、Aみたいなやつが彼女だったらいいと思う」
「……へ」
思わず固まってしまった。
数秒して轟くんの意思を理解した途端、さっきとは違う理由で顔に熱が集まってきた。
「照れたな」
「あ、ああああこれは違うやつで！違うやつで！！意外と負けず嫌いだな轟くん！」
「まあな」
少し得意気な轟くんに対し、大分慌てている私。
自分から始めたことなのに……ちくしょう、なんか悔しい。
「轟くん、心臓に悪いよ、止まるよ」
「止まったらすぐ110番してやる」
「助ける気ないよね！？119番だよ！」
いつか絶対轟くんを見返してやる。
そう思った帰り道でした。
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長月始(プロフ) - わかりました (2017年9月2日 15時) (
レス) id: 14d941bd84 (このIDを非表示/違反報告)
ぱしゃん - 長月始さん» それでも出来ないようなら、お手数ですが、一番下の作者名のところから入ってください。すみません。 (2017年9月2日 15時) (レス) id: 4636ddc446 (このIDを非表示/違反報告)
ぱしゃん - 長月始さん» 時間を置いてからじゃないとダメみたいですね…。ぜひ時間を置いてから、3もよろしくお願いします！ (2017年9月2日 15時) (レス) id: 4636ddc446 (このIDを非表示/違反報告)
長月始(プロフ) - この小説の続きを見るを押したんですけど、続きにいかずに2に戻ってしまいました。 (2017年9月1日 21時) (レス) id: 14d941bd84 (このIDを非表示/違反報告)
ぱしゃん - 詢麻さん» ぎゃああああホントですかありがとうございますうううう禿げて倒れます(?)ありがとうございます。 (2017年8月30日 20時) (レス) id: 4636ddc446 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱしゃん | 作成日時：2017年8月11日 11時
