８３ ページ33
.
ＨＲが終わり誰にもバレないように
範太くんと私は１番乗りで教室を後にした。
フルーツパーラーには若い女の子やカップルが沢山いて
みんな大きなパフェを美味しそうに頬張っていた。
「 ご来店ありがとうございます！２名様ですね、こちらのお席にどうぞ 」
外が見える窓際の席。
私と範太くんは向かい合わせになるように席についた。
「 ご注文はいかがいたしますか？ 」
瀬「 じゃ〜、いちごパフェとオレンジパフェで 」
「 申し訳ございません、本日オレンジが品切れでして、」
『 オレンジ品切れなんですね、、どうする？範太くん？ 』
瀬「 じゃあ、いちごパフェ１つで！ 」
「 かしこまりました。本日カップル限定でいちごトッピング２倍になりますが、いかがいたしますか？ 」
『 え、あ、カップル、、、ですか？あの、カップルじゃ、 』
瀬「 じゃあ、お願いします 」
「 かしこまりました、少々お待ちください 」
突然の”カップル”というワードと
範太くんが迷いなく答えたことに動揺していた。
『 ちょっと範太くん！カップルって、、、よかったの？ 』
瀬「 “よかったの？”ってなにが？ 」
『 だって、付き合ってると思われちゃうよ？ 』
瀬「 いちご２倍になるのにカップルじゃないって言うメリットないっしょ？ 」
『 それはそうなんだけど、、、 』
瀬「 それに俺は、Aちゃんが彼女になってくれたらいいなって本当に思ってる 」
メニュー表を手に取りながら
“なんてね”と歯を見せて笑う彼は
いつもよりなんだか余裕があるように見えて
ドキッとしてしまった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 306人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
pi(プロフ) - あかりさん» あかりさんコメントありがとうございます！更新楽しみにしていただけてるなんて嬉しすぎます（ ; ; ）変わらず楽しんでいただけるように頑張ります！ (2023年2月14日 20時) (
レス) id: 5ffb248159 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 可愛くて更新ずっと待ってしまいます！！次の更新も楽しみにしてます！ (2023年2月14日 16時) (レス) @page19 id: 54862b6f0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：pi | 作成日時：2023年1月27日 0時
