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切島side
『 鋭児郎くん！大丈夫！？ 』
切「 心配すんな、離れてろ 」
口の端から血がでていた。
訓練の比にならない、たいした痛みじゃねぇ。
男「 ははっ、だっせぇ！本当にヒーロー科？個性使ってみせろよ！ 」
切「 俺はこんなとこでお前相手に個性は使わねぇ！ 」
男「 は？とことんムカつく奴だな 」
『 やめてください！それ以上手出したら通報しますよ！ 』
男「 ッチ、あ〜めんどくせ 」
一発殴ってスッキリしたのか
そいつは「 じゃあね、ヒーロー 」と吐き捨て、
俺らの前からいなくなった。
『 っ鋭児郎くん！血でてる！大丈夫？痛む？ 』
切「 なんともねぇ！大丈夫だ 」
『 ごめんね、痛かったでしょ！ちょっと見せて！ 』
こんな擦り傷、日常的に慣れてるのに
俺の顔を覗いて傷口を確かめるAが
あまりにも必死で笑ってしまった。
『 なんで、、笑ってるの？ 』
切「 いや、わりぃ、なんか可愛くてよ 」
『 ちょっと、こんな時に冗談やめてよ 』
切「 Aこそ怪我してねぇか？ 」
『 私は大丈夫だよ、ありがとう 』
どれほど強く掴まれてたのか分かる程
手首が痛々しく赤くなっていた。
俺の目線で気づいたのか
Aは慌ててそれを掌で隠した。
『 だ、大丈夫だよ！個性で治せるから！、、、ね！？ 』
切「 そういうことじゃねぇよ 」
神野での事があってから、
もう２度とあんな目に遭わせたくねぇと思ってたのに。
やっぱり１人にすんじゃなかったと後悔した。
切「 傷は消えても、Aの中には残るだろ 」
『 でも、レッドライオットが助けにきてくれたよ？ 』
そう言ってそっと俺の傷口に触れれば
殴られた傷の痛みは
Aの個性によってほぼ消えていた。
『 守ってくれてありがとう、今度は私の番 』
「 早く寮に戻って消毒させて！ 」と
俺の手を引いて歩き出したAが
時折振り返って笑いかけるから
時が止まっているような感覚になった。
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pi(プロフ) - あかりさん» あかりさんコメントありがとうございます！更新楽しみにしていただけてるなんて嬉しすぎます（ ; ; ）変わらず楽しんでいただけるように頑張ります！ (2023年2月14日 20時) (
レス) id: 5ffb248159 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 可愛くて更新ずっと待ってしまいます！！次の更新も楽しみにしてます！ (2023年2月14日 16時) (レス) @page19 id: 54862b6f0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pi | 作成日時：2023年1月27日 0時
