*1話 無惨様* ページ3
ふわりと独特な匂いが鼻腔をくすぐる。
あぁ…この匂い。
襖が開く。月明かりに照らされた先には、鬼舞辻無惨様がいた。
「A。元気にしてたか?」
「ふふ。昨日もいらっしゃったのに、おかしなことを聞くのですね」
「…悪いか」
「いいえ。お気遣いありがとうございます」
無惨様に微笑んでみせると、少し照れたように頬をかく。
私は、3歳の時にここにやって来て、その時からずっと黒死牟さんと一緒に暮らしている。
そして、私は今日で15歳になる。
「これをやろう」
無惨様が差し出した箱を受け取り、開けてみる。
中には、黒色のリボンチョーカーが入っていた。
「わぁ、可愛いですね。ありがとうございます」
けれど、付け方が分からない。
困った顔で無惨様を見てみると、
「付けてやろう」
付けてくれた。
「似合ってますか?」
「あぁ、似合っている」
チョーカーに触れると、自然と笑みが零れる。
無惨様からの贈り物。とても嬉しい。
無惨様からは甘い匂いがしている。とても強い…ドロドロとした甘い匂い。
愛。独占欲。そんなところだろうか。
今なら、私の要望を聞いてくれるかもしれない。
「私、"鬼"になりたいです」
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愛しています - 更新頑張ってください\\\٩(๑`^´๑)۶//// (2021年10月27日 21時) (レス) @page15 id: 4c75cf9549 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 更新大変でしょうががんばってください (2020年4月22日 16時) (レス) id: 3f59961631 (このIDを非表示/違反報告)
みはる - なんか、、、すごく面白いです!(語彙力がなくてすみません、、、) 続き楽しみにしています! (2020年4月17日 8時) (レス) id: bdd41f57a7 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - めちゃくちゃ面白いくて言葉になりませんでした (2020年4月10日 22時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - この話とても面白いです!これからも投稿お願いします! (2020年4月8日 20時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ami☆ | 作成日時:2020年1月23日 17時