*9話 私にとっての家族* ページ11
炭治郎が真っ直ぐと私を見据える。
次に紡がれる言葉は予想できた。禰豆子は鬼になっていて、炭治郎は鬼殺隊に所属している。
そうしたら、言う言葉は1つ。
「家族が鬼舞辻無惨に殺された」
__予想通りだった。
「父さんは病気で死んだ。でも、母さんや禰豆子以外の弟妹は鬼舞辻無惨に殺された」
「…そう」
朧気に覚えている、両親の顔が浮かぶ。
優しい人達だった。
__けれど、それだけ。それ以上は何も思わない。
なんと薄情だろう。
産んでもらったことは感謝してる。でも、私にとっての家族は…
「ごめん、炭治郎。私にとっての家族は、あなたが憎んでる人達なの。あなたが斬らなきゃいけない人達なの」
ふわりと優しい風が吹く。
私は炭治郎の手を握り、笑った。
「炭治郎と禰豆子のことは好き。大切だよ。でも、それ以上にあの人達が好きなの」
「Aは…Aはそれでいいのか…?たくさんの人間を喰ってきた鬼だぞ!?Aも喰われるかもしれないのに…!」
「いいよ。私は、あの人達になら喰べられても」
大好きで大切な人。私は鬼になりたいぐらいだし、あの人達のために死ぬのなら怖くない。
「私は、あの人達の傍にいる今が幸せなんだ」
*10話 誰がなんと言おうと*炭治郎視点→←*8話 鬼と暮らす妹*炭治郎視点
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愛しています - 更新頑張ってください\\\٩(๑`^´๑)۶//// (2021年10月27日 21時) (レス) @page15 id: 4c75cf9549 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 更新大変でしょうががんばってください (2020年4月22日 16時) (レス) id: 3f59961631 (このIDを非表示/違反報告)
みはる - なんか、、、すごく面白いです!(語彙力がなくてすみません、、、) 続き楽しみにしています! (2020年4月17日 8時) (レス) id: bdd41f57a7 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - めちゃくちゃ面白いくて言葉になりませんでした (2020年4月10日 22時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - この話とても面白いです!これからも投稿お願いします! (2020年4月8日 20時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ami☆ | 作成日時:2020年1月23日 17時